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2005-12-13

【チリ】大統領選、バシェレ氏大幅リードも決選投票へ

11日に行われたチリ大統領選挙の結果、中道左派与党連合が推す女性候補、ミシェル・バシェレ元国防相(54)が約46%を獲得。2位に約20%もの大差をつけたものの当選要件である過半数には及ばず、年明けの決選投票に臨むことになった。
2位には穏健右派・国民革新党のセバスティアン・ピニェラ前党首(56)が約26%で続いた。同氏は3位(得票率約23%)にとどまり敗北を認めた右派・独立民主連合のホアキン・ラビン前サンティアゴ市長(52)から早くも支持を取り付け「右派全体の票では上回る」と強気の構えだが、前回大統領選と違って右派系の候補者を最初から一本化できず有力候補2名に分裂して争ってきた点が懸念材料で、実際に3位・ラビン氏の支持者の一部にバシェレ氏を支持する動きがあるとも報じられている。なお前回大統領選挙では、決選投票でラゴス現大統領(社会党)が50%をわずかに上回る僅差で当選を決めた。

バシェレ氏が当選した場合はチリ初の女性大統領となる。その場合は中南米に多い「男性優位」のマッチョイズモが根強い同国に、劇的な政治社会文化の変化が訪れるという指摘もある。

また国会上下両院選も同時に行われている。チリの選挙制度は原則として2名区制(上院の一部のみ1名区…小選挙区)だが、中道左派連合はすべての選挙区に定数いっぱいの候補を擁立している。
同国の選挙制度は各党または政党連合がそれぞれ2名の候補者を名簿に載せて立候補させたうえで候補者個人に投票し、1位と2位の政党または政党連合の上位の候補が当選する仕組み。ただし1位の名簿が2位の名簿に2倍以上の得票差をつけた場合は1位の名簿が2議席を独占する。民政移管の初期に劣勢とみられていた旧軍政派ができるだけ少数派としての当選者を増やすために導入した制度といわれている。
今回、中道左派連合はこの制度を逆用し、全選挙区で異なる政党から1人ずつ候補者を立てることで、中道左派連合全体の底上げを狙っている。なお中道左派連合を構成するのは社会党、キリスト教民主党のほか、急進社会民主党(社会主義インター加盟の中道左派)、民主主義への党(中道・左派を幅広く結集した市民政党)、その他無所属など。国会議員選挙の行方も大統領選挙決選投票に影響を及ぼしそうだ。
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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