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2007-06-13

【ベルギー】総選挙で南北分断構造が強まる

10日に行われたベルギー下院総選挙(定数150、比例代表制)は産業面で豊かな北部フラマン語圏のフランデレン地域圏を基盤とする中道保守「キリスト教民主主義フラームス」(CD&V、フラマン系キリスト教民主党とも)が躍進。フランデレン地域圏政府のイヴ・レテルム首相が連邦(全国)レベルの首相となることが濃厚となった。リベラル派と社会党勢力からなる前連立政権のフェルホフシュタット首相は辞任を表明した。
総選挙ではCD&Vがフランデレン地域圏におけるレテルム政権の良好な統治実績を前面に出し、農業色の強い南部フランス語圏ワロン地域圏での汚職問題などもあって支持を伸ばした。しかし政権樹立のための連立形成を開始したレテルム氏は北部フランデレン地域圏に偏った政治姿勢や発言が南部から警戒を持たれており、ベルギー国内の南北・言語分断が深まる可能性がいわれている。
なお上院選のうち直接選挙分の40議席についても同時に選挙が行われ、同じような傾向の結果となった。

下院の選挙結果は次のとおり。(カッコ内は前回比など)

キリスト教民主主義フラームス(CD&V)+新フラームス同盟 30
(+8、フラマン系中道保守)
改革運動(MR) 23(-1、ワロン系中道リベラル)
社会党(PS) 20(-5、ワロン系中道左派)
開かれた自由と民主主義 18(-7、フラマン系中道リベラル政党連合)
フラームスの利益(VB)17(-1、フラマン系強硬右派、反移民)
社会党(SP.A)スピリット連合 14(-9、フラマン系中道左派)
ヒューマニスト民主中道(CDH)10(+2、ワロン系中道保守)
エコロ 8(+4、ワロン系環境派)
デデッカー・リスト 5(新党、フォルトウィン型フラマン系経済右派)
グリーン! 4(+4、フラマン系環境派、前回は「アガレフ」)
国民戦線(FN) 1(±0、ワロン系極右、フランス国民戦線と同系)

社会党(PS、フランス語圏)
http://www.ps.be/
社会党(SP.A、フラマン語圏)
http://www.s-p-a.be/

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ベルギー北部オランダ系フラマン語圏のナショナリズムが急進右派から穏健保守にまで浸透する結果となり、いっぽうで社会主義インターに加盟する両社会党は低迷する結果となりました。環境派の躍進も合わせて、リベラルと社会党を軸とする中道連立に対するノーの審判が下ったとも考えられます。
地域と言語が重なり寄木細工のような連邦制度を作り上げ、さながら「ミニEU」ともいわれるベルギーですが、その今後の成否は21世紀における主権国家像を占うことともなりそうです。
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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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