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2007-05-14

【インド】最大州議選で旧被差別民政党が大勝

インド最大の人口1億7千万を誇るウッタルプラデシュ州議会議員選挙が11日に開票され、事前の予想や出口調査を覆してマヤワティ前首相が率いる「大衆社会党」(BSP)が単独過半数を占める大勝利。13日には州首相に就任した。
「大衆社会党」はかつて「不可触民」とされ差別されてきた被差別民を基盤とする政党で「不可触民」出身のインド憲法起草者(インド初代法相)アンベードカル博士の「カースト制の徹底糾弾」主張を掲げており、ガンジーの思想にもカースト間の平等・協調を説くだけだ…として批判的である。実際、アンベードカル博士は後にパキスタンの国父となるムスリム連盟のジンナーと並び、ガンジーの論敵のひとりであった。
またアンベードカル博士が人生の最後に仏教に改宗(1956年)した経緯もあり、旧不可触民(現在はガンジーの名づけた「ハリジャン」の呼称を退け「ダリット」と自称)は現在、仏教に改宗する動きが盛んである(インド新仏教、アンベードカル仏教)。マヤワティ新州首相も州都ラクナウのアンベードカル公園を就任直後に訪れ、また公園の維持管理を手抜きしていたとして高級官僚2名を職務停止処分とした。
「大衆社会党」(BSP)は今回、上位カースト出身者やイスラム教徒など、これまで仏教徒を核としていた同党と疎遠だった層から候補者を多数、擁立。カースト間の融和をアピールしたことも同党への信頼感向上につながったと見られる。
しかし投票率は前回の6割から45%に急落。有権者のあいだの政治不信とともに、選挙管理サイドの有権者管理の杜撰さをも露呈する結果となっている。

獲得議席は次のとおり
(小選挙区制、定数403。ただし1選挙区は投票延期)
大衆社会党 206(BSP、アンベードカル主義)
社会党 97(SP、前与党。
     ガンジー主義左派、ヒンズー・ムスリム協調)
インド人民党 50(BJP、ヒンズー右派、反ガンジー主義)
国民会議派 23 (INC、ガンジー主義穏健主流派)
全国ロク・ダル 10 (RLD、ガンジー主義左派、州西部基盤)
その他 16

特に国民会議派はネルー王朝の後継者、ラフル・ガンジー(故ラジブ元首相とソニア現総裁の子息)を前面に立てて戦いましたが、むしろ前回から後退する結果にとどまり、ヒンズー右派のインド人民党とともに落胆が広まっている。

大衆社会党公式サイト
http://www.bahujansamajp.com/
(ごく近年に開設。インドでの識字率の反映と思われる)
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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