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2014-09-21

【ニュージーランド】総選挙で保守過半数、労働党及ばず

20日、ニュージーランドで総選挙(基本定数120、小選挙区併用型比例代表制)が行われた。その結果、キー首相率いる保守系の国民党が議席を微増させた結果として過半数の議席を獲得。キー首相は3期目の政権を確実にし、いっぽう野党第1党の労働党(社会主義インター加盟政党)は大きく遅れをとり及ばなかった。
キー国民党政権は好調な経済を背景に赤字財政の解消・財政均衡化を進めた。特にニュージーランドの主産業である酪農製品のひとつ、粉ミルクの対中輸出が好調で、国民党は保守政党ながら中国寄り姿勢を強めるとの観測もある。

キー首相の看板
キー首相(国民党)の選挙看板

いっぽう労働党は昨年、新たに就任したカンリフ党首を先頭に議席増、緑の党との連立政権樹立を望んでいたが、世論調査ではキー国民党政権の勢いの前に及ばないことがほぼ確実となっていた。実際、得票・議席とも約4分の1にとどまった。特に大政党として小選挙区では国民党と拮抗したが、比例で大差がつき、現在の比例代表制が導入されてからは最低の数字となった(ただし野党第1党としては国民党が今回の労働党より少なくなったことがあり、最低の数字ではない)。

カンリフ労働党党首
カンリフ労働党党首

他に緑の党が約1割で第3党となり、続いてナショナル・ポピュリストだが国民・労働両党と連立を組んだことのあるニュージーランド・ファースト党が第4党となった。残る政党は5%阻止条項を突破できなかったが、先住民を代表するマオリ党、経済右派の消費者・納税者協会(ACT)、中道の統一未来党が小選挙区で議席を獲得した。右派の保守党は5%にわずかに及ばず、小選挙区でも議席を獲得できなかったため議会入りはならなかった。先住民左派のマナ運動も今回はインターネット党(海賊党のニュージーランド版)と組んで出馬したものの小選挙区で敗退し比例でも及ばず前回維持した議席を失った。左派の「同盟」は比例出馬さえできなかった。投票率は76%を超えた。なお1議席の超過議席が生じ、今回の当選者は121名となった。

今回の結果、キー首相による国民党の単独過半数を背景とした安定政権が樹立されることになる。ひとつの政党が過半数を獲得するのは93年に現在の比例代表制が導入されて以来では初めてのことで、キー国民党政権の勢いを示すこととなった。ただしキー首相はわずか1議席の過半数であることに鑑み、より安定した政権運営のため、3つの少数政党からも2期目の政権に引き続いて協力を求める方向。

詳しい選挙結果は次のとおり(暫定結果。カッコ内は前回比)

国民党 61(+2)
労働党 32(-2)
緑の党 13(-1)
ニュージーランド・ファースト党 11(+3)
マオリ党 2(-1)
消費者納税者協会 1(±0)
統一未来党 1(±0)

ニュージーランド労働党 公式サイト(英語)
http://www.labour.org.nz/

(10月6日追記)選管からの公式結果が発表され、国民党は1議席を減らし過半数割れする結果となった。その1議席は緑の党に回り、同党は増減無しとなった。ただ国民党は3つの少数政党から支援を受ける方向であるため、大勢に影響はない。
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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