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2014-04-07

【インド】総選挙の投票始まる

インドで7日から連邦下院総選挙(公選定数543ほか大統領指名2、小選挙区制)の投票が開始された。国土が広大で膨大な人口を持つインドでは選挙は治安部隊を移動させながら実施されるため全国一律には行われず、今回は全選挙区を9つに分け、第1フェーズから第9フェーズまで行われる。きょう行われるのはそのうち第1フェーズの投票。第2フェーズは9日、第3フェーズは10日、第4フェーズは12日、第5フェーズは17日、第6フェーズは24日、第7フェーズは30日、第8フェーズは来月7日、第9フェーズは来月12日に行われる。投票日だけでなく、立候補の受付日(日本の公示日に相当)もフェーズごとに異なる。また、開票は来月16日にいっせいに行われるが、それまでに出口調査が報道されることが多く、後のフェーズの有権者の投票行動に影響することがある。

今回の下院総選挙では民主社会主義の第一与党・国民会議派(INC、「進歩同盟」加盟政党)率いる与党連合・統一進歩同盟(UPA、国民会議派のほか国民主義会議党、全国ジャナタ・ダル、全国ローク・ダルなど)が汚職や経済失政で支持を落としており、野党でヒンズー右派のインド人民党(BJP)率いる国民民主同盟(NDA、インド人民党のほかヒンズー極右のシヴ・セーナー、シーク教政党のアカリ・ダルなど)が支持を伸ばしていると伝えられる。だがNDAの首相候補であるモディ・グジャラート州首相はかつてヒンズー教徒がイスラム教徒を襲ったグジャラート暴動を黙認したと伝えられ、アメリカからは入国禁止措置を受けており今も解除されていない。いっぽうグジャラート州内の経済運営については実績を残しており、評価が分かれている。ただNDAは今回、南インドでテルグ・デサム党を除く有力な地域政党との提携に失敗しており、南インドへの支持の広がりに一抹の不安もある。
いっぽうUPA、NDAの双方に組しない勢力は旧ジャナタ・ダル系4党(ジャナタ・ダル統一派、社会党、ジャナタ・ダル世俗派(社会主義インター加盟政党)、ビジュ・ジャナタ・ダル)、左翼戦線4党(左右共産党両派、革命社会党、チャンドラ・ボース派の前進同盟)、それに地域政党3党(タミル・ナドゥ州の全インド・アンナ・ドラヴィダ進歩同盟など)の11党が統一戦線を組み(のち参加政党はシッキム民主戦線などが増加)、各州に堅い地盤を持つこれらの政党の善戦も予想されており、いわば「第三戦線」を組む状況となっている。
またこれら3派のいずれにも加わらない大衆社会党、トリナムール(草の根)会議派、ドラヴィダ進歩同盟、反汚職政党としてデリー都議選で大躍進したアーム・アードミ党(日本では「庶民党」と訳されることが多い)の存在も見逃せない。特にアーム・アードミ党はケジリワル党首(前デリー都首相)がBJPのモディ首相候補と同じバラナシ選挙区(ウッタル・プラデシュ州)に立候補、直接対決がメディアの注目を集めている(ただしインドでは同時に2つの小選挙区から立候補することが可能なため、モディ首相候補は地元のグジャラート州からも立候補している)。

いずれにせよUPA、NDA、第三戦線のいずれかが下院の過半数を握るとする予想は少なく、選挙後は熾烈な連立ゲームが展開されると予想される。有権者8億人以上で「世界最大の民主主義」といわれるインド政界は、波乱含みの展開となりそうだ。

インド選挙委員会(中央選挙管理会に相当) 公式サイト(英語)
http://eci.nic.in/
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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