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2013-10-01

【オーストリア】総選挙で社民党が第1党確保

9月29日、中欧オーストリアで国民議会(下院)総選挙(定数183、4%阻止条項つき比例代表制)が行われ、ファイマン首相を擁する社会民主党(SPÖ、社会主義インター加盟政党)が後退しながらも第1党を確保、連立相手の保守政党・国民党(ÖVP)が同じく後退しつつ第2党となり、両党でかろうじて過半数を確保した。しかし極右視されることの多い自由党(FPÖ)が得票を伸ばし2大政党に迫ったほか、緑の党も得票を増加。さらに2つの対象的な新党が議席を獲得し、連立の枠組みに変動が生じる可能性もある。

社民党、国民党の両党は戦後オーストリア(第二共和政)では長いこと「プロポルツ」(比例)と呼ばれた大連立を組み、権力を分割してきた。これはオーストリア=ハンガリー帝国が崩壊した後の共和国(第一共和政)において左右対立から政局が混乱しドルフース独裁政権の樹立、ひいてはナチス・ドイツによる併合(アンシュルス)を招いた悲劇的体験による。だが2大政党が権力を分割する体制には談合的との批判も強く、自由党の進出や社会党(社民党の前身)単独政権の樹立、さらには国民党と自由党(当時の同党は極右色を強めたハイダー党首が批判を浴びていた)による右派政権の樹立などの変遷をたどってきた。その後に「プロポルツ」が復活したような2大政党の大連立となり、現在に至っている。

しかし今回の総選挙では再びこの大連立への批判が強まり、反イスラム色の強いシュトラーヒェ党首の下で極右化を続ける自由党のほか、実業家のシュトロナハ氏が各党から議員を引き抜いた欧州懐疑主義の「チーム・シュトロナハ」も選挙では初議席を獲得。いっぽう両党が「反南欧・反ユーロ」を訴えるのに対して親EUの中道リベラル新党「新オーストリア」(NEOS)も初議席を得て、緑の党も加えて6党からなる多彩な下院が実現(ただしハイダーが自由党を離れて新設したものの、同氏の事故死によって穏健化した「未来同盟」は4%を割り込み議席を喪失)。今後はファイマン首相の続投が有力とされるが、重要法案の採択には3分の2が必要とされるオーストリアでは2大政党だけでは不充分となり、もう1党を加えた3党連立の可能性が高い。その場合、緑の党かNEOSの連立入りが現実的と思われるが数字上はNEOSでは足りない。

国民議会選挙の詳しい結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

社会民主党 53(-4)
国民党 46(-5)
自由党 42(+8)
緑の党 22(+2)
チーム・シュトロナハ 11(新党)
新オーストリア 9(新党)

オーストリア社会民主党 公式サイト(ドイツ語)
http://spoe.at/
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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