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2006-10-02

【ブラジル】ルーラ大統領、決選投票へ

1日に行なわれたブラジル大統領選挙では左派・労働者党(PT)の現職ルーラ大統領の得票は事前予想ほど伸びず、中道保守系とみられるブラジル社会民主党(PSDB)のアルクミン前サンパウロ州知事に猛追を許し、4週間後の29日に設定されている決選投票に持ち込まれることが確実となった。
報道ではルーラ大統領の得票は開票率90%の段階で49%弱と過半数にわずかに及ばず、いっぽうアルクミン候補は42%近くまで伸ばし、ブラジル有権者の2極化が鮮明に現れた。ルーラ大統領は貧しいアマゾンなどの地方で支持を伸ばしたものの、アルクミン候補の個人的地盤である大州・サンパウロ州(日系人の呼び名では「聖州」)などで伸び悩んだ。選挙前の労働者党(PT)による選挙向け個人データ買収疑惑は大きな影響を与えないとみられていたが、都市部には一定の効果があったようだ。なおアルクミン候補が伸びたあおりで他の左右両陣営の候補は伸び悩んだ。
ブラジル社会民主党は社会民主主義を自称するものの国際的な民主社会主義運動との関係は非常に薄く、むしろキリスト教民主主義政党と若干の関係がある。ただもともと軍政期の御用野党だったブラジル民主運動党(PMDB、現在は文民系保守政党とみなされている)の左派が離脱して結成した政党という経緯もあり、同党のカルドーゾ前大統領が選挙戦で「私は保守ではない」と称したこともあるなど、党内には中道性へのこだわりは強く「中道・第三の道」政党という評価もある(第三の道に配慮するネオリベラリズム、という考え方)。一部報道にある「中道左派」というのは誤解だが、福祉に配慮する中道派の側面は強いようで、その位置づけが今回のアルクミン候補の善戦につながったとも評価できる。
とはいえ決選投票でも約1%の上乗せで当選に足りるルーラ大統領の優勢は、よほど大きな事態の急変などない限りは動かない情勢だ。

なお今回のブラジル選挙では大統領のほか代議院(下院)の総数、連邦元老院(上院)の3分の1、州知事・州議会選挙なども同時に行なわれる大型選挙となっている。これら各種選挙での各党の勢力消長も注目される。
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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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