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2013-07-28

【韓国】社会主義政党が再編

ここのところ韓国の社会主義政党に党名・方針変更の動きが相次ぎ、各党の路線の違いが鮮明になった。これまで韓国では「進歩」を党名に冠する政党が乱立し、有権者に混乱を生んでいたが、これが解消されることとなる。

まず統合進歩党の党内紛争に端を発し、党内右派(中道左派)が分裂したのちに大統領選挙などで民主党と協調してきた進歩正義党は21日、盧武鉉政権で大統領府(青瓦台)スポークスマンを務め、後に国民参与党で最高委員となった千皓宣を党代表に選出、さらに党名から「進歩」を取り去り「正義党」に変更した。党名変更においては「社会民主党」などの案も党内派閥「社会民主主義フォーラム」を中心に有力だったが、最終的に過半数をわずかに超える代議員の賛成で「正義党」に落ち着いた。千皓宣新代表はラジオのインタビューに党の路線を「社会民主主義的な要求とヨーロッパ福祉国家の経験を積極的に受け入れていく」と明言し、さらに北朝鮮の3代世襲について「当然、それは民主主義社会では容認されない」と拒否的な姿勢を見せた。また安全保障関係の式典にも参加することを明らかにしている。

いっぽう同じく統合進歩党の前身である民主労働党の親北朝鮮路線を批判して5年前に分裂したものの、その後国会での議席を失い、議会外野党に転落している(地方議会では議席を有している)進歩新党は、これまで左派の小政党である社会党と統合するなどしていたが、同じ21日に「労働党」に改称した。当初、執行部は環境社会主義的な路線を前面に押し出す「緑色社会労働党」への改名をめざしていたが、旧社会党系の代議員が同意せず、結局は労働党の名で合意することとなった。同党は共産主義ではないものの、ポスト冷戦期の価値観を反映しフェミニズム、エコロジー、マイノリティを重視し「社会的所有」を強調する社会主義を打ち出し、社会民主主義や福祉国家論とは距離を置くことをにじませた。

これにより韓国の社会主義政党は、社会民主主義を鮮明にし市場経済と民主主義に基づく福祉国家をめざす、いわば「右派」(中道左派)の正義党、21世紀的な社会主義ビジョンを打ち出すなど「冷戦後新左翼」的な色彩もある「中間派」(左翼)の労働党、それに北朝鮮核実験への抗議決議をボイコットするなど「従北」(親北朝鮮)路線と左翼民族主義をますます強める「左派」(左翼強硬派)の統合進歩党(進歩党)に三分されることになった。さらに中道の民主党にも穏健派労組のナショナルセンターである韓国労総が加わっており、民主社会主義色がある。これまで韓国の左翼・社会主義勢力は「進歩勢力」と呼ばれることが多かったが、今回の「正義党」「労働党」の旗揚げは、その韓国において「進歩」という言葉が(日本での「革新」と同じように)色あせてしまい、一部の勢力のものになってしまったことを示すともいえる。

正義党 公式サイト(韓国語)
http://www.justice21.org
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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