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2013-06-01

【ブルガリア】社会党が支持する新政権が成立

5月29日、ブルガリア国民議会(定数240)は無党派のオレシャルスキ元財務相を首相に選出し、新内閣が樹立された。オレシャルスキ新首相は5月12日の国民議会総選挙で第2党となった社会党(BSP、旧共産党。社会主義インター加盟政党)中心の「ブルガリアのための連合」と第3党となったトルコ系住民に支持される「権利と自由運動」(MRFまたはDPS)の賛成によって首相に選出された。第1党となったボリソフ元首相が率いる中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB)は反対、極右のアタカは棄権に回った。

12日の総選挙は再集計などを経て、GERBが97議席、ブルガリアのための連合が84議席、権利と自由運動が36議席、アタカが23議席となり、旧与野党が完全に120議席ずつと拮抗する勢力分野となった。GERBが憲法に従い最初に組閣する権利を得てボリソフ元首相の復帰を期したが、アタカの閣外協力解消で繰り上げ総選挙に至った経緯もあり組閣できず、第2勢力のブルガリアのための連合に組閣の権利が移った。しかしスタニシェフ社会党党首(元首相)は権利と自由運動と合わせてもちょうど半数にしかならない情勢を鑑みて自らの首相就任を辞退し、かつて自らの内閣で財務相を務めた無党派のオレシャルスキ氏を担ぎ出すことで権利と自由運動と合意した。GERBはこれに反対したが、アタカが棄権の形で消極的に支援したため賛成票が反対票を上回り、オレシャルスキ新首相の誕生となった(国民議会が正式承認する前の予備的な推薦投票ではGERBからも1票の賛成票が入った)。新首相は就任後「奇跡は約束できないが、全力を尽くす」と声明を出し、実務家らしくポピュリズム的な路線との距離感をにじませた。オレシャルスキ新首相はかつて保守政権で副財務相を務めたこともある人物で、自身に政治色はない。新内閣も社会党および権利と自由運動から入閣した閣僚もいるが、大半は無党派の実務家となっている。なお17名の閣僚中、女性が6名を占めた。

しかし事実上の政権交代を果たしたとはいえ国民議会のちょうど半数、120議席の支持しか得ていないオレシャルスキ政権はわずか1議席の造反でも不信任される可能性があることを意味し、また無党派で実務家の人士であって政党に確固たる基盤がないこともあって、その前途は決して安泰とは言えない。なおブルガリアは議院内閣制であり国民議会議員から首相が選出されるのが通例ではあるが、憲法上は非議員首相を認めており、過去には1992年から94年にかけて第3党に過ぎなかった権利と自由運動が推挙した経済学者のベロフ氏が首相として当時第2党の社会党からも支持を獲得し政権を維持したなどの例もある。
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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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