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2013-05-09

【インド】カルナータカ州議選で国民会議派が大勝し州政権奪還

5日、南インド西部のカルナータカ州(ITの都、とされるバンガロールを抱える大州)で州議会議員選挙(定数224、小選挙区制)の投票が行われ、8日に開票がされた(インドの選挙ではこのように投票日と開票日の間隔が空くことが多い)。その結果、シェッタル州首相率いるヒンズー右派の与党・インド人民党(BJP)が惨敗、連邦与党で民主社会主義を掲げる国民会議派(INC、ただし社会主義インターには加盟していない)が一挙に過半数の議席を獲得して州政権の奪還を確実にした。また前回、後退した同州を地盤とするジャナタ・ダル世俗派(JD-S、「人民の党」の意味。社会主義インターに加盟してきた)も議席を回復させ、BJPに並ぶ結果となった。

今回の選挙結果を受けて、州知事(名誉職)は国民会議派から州首相を任命することになるが、シッダラマイア国民会議派州代表はジャナタ・ダル世俗派から最近になって移籍してきた人物であるため党内基盤が弱く、別の人物が州首相となる可能性もある。

またインド人民党は党内抗争の結果、除名されたイェデュラッパ元州首相がミニ政党のカルナータカ人民党(KJP)に入党して全選挙区に候補者を擁立、事実上の分裂選挙となったことも大きく響き、特に州南部で多くの議席を失った。いっぽうジャナタ・ダル世俗派は大きく得票を伸ばしたわけではないが、人民党陣営の分裂にも助けられる形で地盤を固め、議席増に結びつけた。ただキャスティング・ヴォートを握ることによって狙ったクマラスワミ元州首相の復帰には及ばなかった。なおジャナタ・ダル世俗派の最高実力者はクマラスワミ元州首相の父であるゴウダ元連邦首相(現在も連邦下院議員)である。またジャナタ・ダル自体、1989年に第2党ながら連邦政権を獲得して以降、1999年に最終的に「統一派」と「世俗派」に分裂するまで、ほとんど州ごとの政党として分裂を繰り返してきた経緯がある。

連邦レベルでは汚職問題などから国民会議派が主導するマンモハン・シン連立政権への批判が強まっているとされるが、今回の結果はその批判票が必ずしもインド人民党に流れるわけでもないことを示したともいえ、今後の連邦レベルの政局にも大きな影響を与えるとみられる。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

国民会議派 121(+42)
インド人民党 40(-72)
ジャナタ・ダル世俗派 40(+12)
カルナータカ人民党 6(事実上の新党)
BSR会議派 4(新党)
社会党 1(+1)
諸派・無所属 11
選挙延期 1(候補者の死亡による)

国民会議派カルナータカ州委員会 公式サイト(英語、カンナダ語ほか多言語)
http://www.kpcc.in/kpccmis/
ジャナタ・ダル世俗派 公式サイト(英語が中心)
http://jds.ind.in/

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(追記)
13日、国民会議派が州議会議員の秘密投票でシッダラマイア州代表を改めて州首相候補に選出したことに従い、同氏が州知事から正式に州首相に任命された。国民会議派が州首相候補を投票で選出することは珍しい。
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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