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2013-01-21

【ドイツ】ニーダーザクセン州議選で社民党・緑の党が勝利し政権交代

20日、北ドイツのニーダーザクセン州で州議選(定数137、小選挙区比例代表併用制)が行われ、野党の社会民主党(SPD、社会主義インター加盟政党)および緑の党(Grüne)がマカリスター州首相が率いる中道右派連立与党・キリスト教民主同盟(CDU、保守中道)および自由民主党(FDP、中道リベラル)との激戦を制し、政権交代を確実にした。

今回の州議選は今年9月までに予定される連邦議会選挙のゆくえを占う前哨戦と位置づけられ、各党が力を入れていた。CDUは連邦大統領に転出(その後に辞任)したヴルフ前州首相の後を引き継いだ若手のマカリスター州首相(英国との二重国籍)を先頭に中道右派政権維持を図ったが、事前に連立相手のFDPが5%条項を割り込み全議席を失う可能性が報じられ、その場合は政権を失うことが確実となるため、苦戦を強いられていた。いっぽうSPDは州都ハノーファーのワイル市長を州首相候補として州議選に臨んだが「望ましい州首相」としてはマカリスター州首相に大差をつけられるなど一歩伸び悩むとも見られていた。しかし投票日においては事前予測に反してFDPが急伸したが、比例代表においてCDUより回った票が多かったとみられ、肝心のCDUが大幅な落ち込みとなった。いっぽうSPDは票を伸ばしたが、FDPと同じく比例代表で緑の党に回った票が多く、両党で1議席差のぎりぎりながら過半数を占めることとなった。この結果、ワイル市長が州首相に就任する見通し。なお左翼党(Linke)は5%条項を下回り、前回選挙で獲得した全議席を失った。前回州議選後に名簿に登載し当選した共産党員が旧東独やその秘密警察シュタージを執拗に支持する発言をした舌禍に悩まされた左翼党は小選挙区と比例代表の獲得票にほとんど差がなく、支持に広がりが欠けることが浮き彫りになった。またこれまで各州議選で躍進してきた海賊党(Piraten)は2%強の得票にとどまり、勢いに陰りをみせた。

連邦レベルでCDUとFDPの中道右派連立政権を率いるメルケル連邦首相(CDU)は、CDUの党大会を先月にハノーファーで開催するなど力を入れていたが、今回の州議選によってその再選戦略には黄信号が灯ることとなった。またFDPのレスラー党首(連邦経済技術相)は事前予測に反して善戦したものの党首辞任を表明し、FDPとしても連邦議会選挙にむけた態勢立て直しを行うこととなった。いっぽう勝利したSPDだが緑の党の善戦によりなお州議会では第2党にとどまっており、連邦首相候補であるシュタインブリュック前財務相の舌禍などにより党勢が伸び悩む一面もみせることとなった。総体としては明確な勝者は唯一、議席を大幅に伸ばし第3党に躍り出た緑の党のみだともいえる。それでも元ニーダーザクセン州首相でもあるガブリエルSPD党首は混乱時においてはよい結果と述べるなど、強気の姿勢を崩していない(なおガブリエル党首は03年にSPDの州首相として惨敗を喫している)。

各党の獲得議席は次のとおり(カッコ内は前回比。前回は当選者152名)。

キリスト教民主同盟(CDU)54(-14)
社会民主党(SPD)49(+1)
緑の党(Grüne)20(+8)
自由民主党(FDP)14(+1)
左翼党(Linke)0(-11)

ドイツ社会民主党 公式サイト(ドイツ語)
http://www.spd.de/
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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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