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2013-01-14

【チェコ】大統領選は中道左右両派の決選投票へ

チェコで11・12の両日、大統領選挙の第1回投票が行われた。保守系現職のクラウス大統領(元首相)が退任するため新人どうしの激戦となったが、かつて社会民主党政権を率いたゼマン元首相が約24%を獲得し1位、中道右派「TOP09」(伝統・責任・繁栄09、の意味)党首のシュヴァルツェンベルク外相(第一副首相を兼任)が事前予想を覆して約23%で2位となり、両者が25・26の両日に行われる決選投票に駒を進めることとなった。なおチェコの大統領はこれまで間接選挙で選ばれており、直接選挙となるのは今回が初めて。

ゼマン元首相は社会民主党の党首として当時のクラウス中道右派政権との協定で下院議長を務めた後、98年から02年まで首相を務めた人物だが、03年に大統領選挙に敗れた後、07年に当時のパロウベク党首(前年まで首相で、のち離党)との対立により離党して「ゼマン派市民権党」を創設し、今回は同党から立候補した。いっぽうシュヴァルツェンベルク外相は中世から続き神聖ローマ帝国では伯領を有した名門貴族で、共産党政権時代はオーストリアに亡命していた経歴を持つ。他に09年から翌年まで暫定政権を率いた無党派でユダヤ系のフィシェル前首相、社会民主党のディーンストビール副党首(上院議員)がともに約16%を獲得し追いすがったが及ばなかった。最大与党・市民民主党のソボトカ前上院議長は中道保守票をまとめられず、またネチャス現首相を擁する同党が大統領の直接選挙に必ずしも積極的でなかったこともあり、3%に満たなかった。他に日系のオカムラ上院議員も立候補をめざしたが、有権者の署名に無効のものが多かったとして選挙管理委員会から却下されている。また直接選挙導入に反対した共産党は候補者を擁立しなかった。

議院内閣制の下で首相が行政の実権を握るチェコでは、大統領は本来は名誉職的な国家元首だが、前述のとおり今回から直接選挙に変更となり、環境保護(特に地球温暖化)懐疑論者やネオリベラル経済学者としても知られる知られるクラウス大統領がこれまで主に欧州懐疑主義的な立場から拒否権を多用し議論を呼んだこともあって、その権限は憲法制度の運用や新大統領の振る舞い次第では今後拡大され、やや半大統領制に近づくとも予想される。なお投票率は6割を超えた。
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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