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2012-10-06

【グルジア】総選挙で与党敗北、労働党も議席喪失

1日、旧ソ連のグルジアで議会総選挙(定数150、小選挙区比例代表並立制)が行われ、サアカシビリ大統領率いる権威主義的な与党が敗れるいっぽう、民主社会主義を掲げるグルジア労働党がこれまで保持してきた全6議席を失う結果となった。

サアカシビリ大統領を支えてきた与党・統一国民運動は比例代表区(77議席)では実業家で大富豪のイワニシビリ氏率いる新野党連合「グルジアの夢」に遅れを取り、小選挙区(73議席)で与党の利を活かして集計を引き延ばすなど巻き返しを図ったものの、野党の勢いに及ばなかった。この結果を受けてイワニシビリ氏が新首相に意欲を示している。サアカシビリ大統領は2004年に「バラ革命」でシェワルナゼ大統領(元ソ連外相。同氏を支えた「市民同盟」は社会主義インターに加盟していた)を打倒し政権の座に就いたが、強硬な反ロシア路線に手詰まり感があり、またイワニシビリ氏陣営に近いテレビ局で刑務所での受刑者虐待が非難されるなど有権者の与党離れを招いた。サアカシビリ大統領は半大統領制から議院内閣制への移行を目論み、任期切れとなる大統領から首相に転進することで権力維持を狙ったが、これも有権者の批判を増すことにつながった。

イワニシビリ氏は保有する総資産がグルジアの国内総生産の半分に匹敵するとまでいわれる富豪で、またロシアで事業を営んできた経緯から、ロシア側には歓迎する声が出ている。イワニシビリ氏が首相に就任すれば、グルジアで初めての平和的な政権交代が実現することになり、同国の路線も政治重視から経済重視に転換されると予想される。しかしサアカシビリ大統領とイワニシビリ氏が協力できるか不透明な要素もあるうえ、選挙戦では貧困問題を取り上げたイワニシビリ氏が大富豪として一転して新自由主義的な経済政策を採用する可能性もあり(「グルジアの夢」に参加した共和党など6党は保守政党という点では統一国民運動と大きな違いはなく、むしろ親欧米派から権威主義ナショナリスト、旧シェワルナゼ派などの寄せ集めという見方もある)、福祉面で厳しい政策をとれば民意の離反を招く可能性もある。

最終的な獲得議席は次のとおり(カッコ内は前回比)。

「グルジアの夢」 83(+81、比例代表44、小選挙区39)#前回は共和党(旧ソ連時代の1978年に地下政党として結成)の2議席のみ
統一国民運動 67(-53、比例代表33、小選挙区34)
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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