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2012-09-11

【中国香港】立法会選で民主派が3分の1を確保

9日、中国の香港特別行政区で立法会(議会)の選挙(定数70、半数は比例代表制、半数は職能代表制)が行われた。その結果、梁振英・行政長官の事実上の与党となっている親・中国共産党(保守派の政党が中心)勢力が過半数を確保したが、中国共産党に批判的な民主派も重要法案の採決を否決できる3分の1以上の議席を確保し、両勢力の拮抗が続くこととなった。

各政党別では親・中国共産党の最大政党で、しばしば権威主義・社会主義・経済発展を融合させたシンガポールの人民行動党をモデルにしているとされる民主建港協進連盟(DAB)が第1党となり、これに穏健民主派で福祉を重視する公民党と、これまで民主派の中心勢力だった民主党、親・中国共産党で労働権を重視する香港工会連合会(HKFTU)が続いた。また民主派内で民主社会主義的な傾向を代表する新党・労働党(工党)が議席を獲得し、類似する主張を掲げる近隣労働者サービスセンター(街坊工友服務処)や香港民主民生協進会も議席を確保した。分裂した急進民主派の社会民主連戦(トロツキストとみなされることが多い)は党を維持したグループと人民の力(人民力量)を結成したグループがそれぞれ議席を確保した。選挙戦においては経済政策のほか、中国人としての愛国心を教える「国民教育(愛国教育)」義務化の是非が焦点となり、反対運動の盛り上がりが終盤になって民主派に有利に働いた。しかし民主派の中でも民主党は議席を落とし、同党の何俊仁主席(党首)は責任を取って党首辞任を表明した。 

民主派はこれまでの基盤だった比例代表選挙においては得票を落としたが、親・中国共産党勢力が強いとされてきた職能代表制選挙において議席を伸ばし、引き続き3分の1以上の議席を確保することとなった。このことで今後の行政長官への直接選挙制導入や立法会の選挙制度改革において親・中国共産党勢力が主導権を握りつつ、民主派も一定の発言権を確保することとなった。

各党の獲得議席は次のとおり(●は親中国共産党、○は民主派)。

●民主建港協進連盟 13(比例9・職能4)
○公民党 6(比例5・職能1)
○民主党 6(比例4・職能2) 
●香港工会連合会 6(比例3・職能3)
●自由党 5(比例1・職能4)
○労働党 4(比例3・職能1)
○人民の力 3(比例3のみ)
●経済動力 3(職能3のみ)
●新民党 2(比例2のみ)
○社会民主連戦 1(比例1のみ)
○近隣労働者サービスセンター 1(比例1のみ)
●九龍西新動力 1(比例1のみ)
○香港民主民生協進会 1(職能1のみ)
○新民主同盟 1(比例1のみ)
●港九労工社団連会 1(職能1のみ)
●新世紀フォーラム 1(職能1のみ)
○香港教育專業人員協会 1(職能1のみ)
●親中国共産党派無所属 11(比例1・職能10)
○民主派無所属 3(職能3)

労働党(工党) 公式サイト(中国語)
http://www.labour.org.hk/
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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