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2012-05-12

【アルジェリア】議会選で与党大勝、社民派も議席確保

10日、北アフリカのアルジェリアで国民議会(下院、定数462・比例代表制)の総選挙が行われ、ブーテフリカ大統領を支える与党の民族解放戦線(FLN)、民主国民集会(RND、「民主国民連合」とも)の2党がそれぞれ220、68議席を獲得して大勝した。「アラブの春」を受けてイスラム主義派・平和のための社会運動(ハマス、ムスリム同胞団系)を軸とする穏健イスラム主義派の3党連合「緑のアルジェリア同盟」は議席減となった。また前回下院選をボイコットしたベルベル人を基盤とする社会主義勢力戦線(FFS、社会主義インター加盟政党)は議席を回復させ、トロツキストの労働者党(PT)は議席を減らした。この結果を受けてブーテフリカ大統領(FLN)とウーヤヒア首相(RND)の二頭体制が継続するとみられるが、首相は交代する可能性もある。

ハマスはイスラム主義勢力だがブーテフリカ大統領の与党となっていた過去もあり、野党色が弱いこともあって支持を広げるには至らなかった。逆にフランスからのアルジェリア独立戦争以来の歴史を持ち、独立後は冷戦終結までマルクス主義的な左翼ナショナリズム・アラブ社会主義を掲げる一党支配政党だったFLNに改めて支持が向かうこととなった。いっぽう先住少数民族であるベルベル人のあいだには政府批判や政教分離・世俗主義を支持する空気が非常に強く、FFSも今回、一度はボイコットを決めたものの政府側の説得で選挙参加を決めた経緯を持つ。だがもう一方の有力なベルベル人政党である文化民主集会(RCD、「文化民主連合」とも。社会自由主義政党)はボイコットとなった。イスラム主義派とベルベル人勢力は選挙に不正があったと主張しているものの、今回から政党規制が緩和されてイスラム主義系の小党が乱立し票が分散したうえ、イスラム主義派と政教分離を掲げるベルベル人勢力は水と油であり、冷戦後の一時期イスラム主義勢力が伸ばした際に生じた内戦で十数万人が犠牲となった負の記憶もあって、今後各勢力がまとまって各国の「アラブの春」のような大規模な反政府運動に発展する可能性は低いとみられる。

なお投票率は42%と発表された。

現時点での暫定的な選挙結果は次の通り(カッコ内は前回比)

民族解放戦線 220(+84)
民主国民集会 68(+7)
緑のアルジェリア同盟 48(-12)
社会主義勢力戦線 21(前回ボイコット)
労働者党 20(-6)
アルジェリア民族戦線 9(-4)
公正発展党 7(新党、イスラム主義派)
アルジェリア人民運動 6(新党)
新しい夜明け 5(新党)
その他16党・無所属 56
未定 2

社会主義勢力戦線 公式サイト(フランス語・アラビア語。セキュリティが堅い)
http://www.ffs-dz.com/
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10日、北アフリカのアルジェリアで国民議会(下院、定数462・比例代表制)の総選挙が行われ、ブーテフリカ大統領を支える与党の民族解放戦線(FLN)、民主国民集会(RND、「民主国民連合」とも)の2党がそれぞれ220、68議席を獲得して大勝した。「アラブの春」を受けてイ...

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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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