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2012-02-22

【ドイツ】社民党の推す大統領誕生へ

17日、ドイツのウルフ大統領(与党・キリスト教民主同盟所属)が経済界から便宜供与を受けていたスキャンダルにより辞任した。これを受けてメルケル首相は後任の大統領選びに入ったが、一昨年にウルフ大統領が選出された際に野党・社会民主党(社会主義インター加盟政党)と緑の党が推す対立候補だったヨアヒム・ガウク氏を与野党の枠を超えて推す方向となった。ウルフ大統領は前任のケーラー大統領がアフガニスタンに関するドイツ軍の関与強化についての発言を批判されたことによって辞任したことに伴う就任であったことから、二人の大統領が続けて辞任するという異常事態に対処する必要があるとメルケル首相が判断し譲歩したため、野党が推す大統領候補を受け入れ国民的コンセンサスを重視した新大統領選出が行われることとなった。この際、メルケル首相は当初、別の候補を推していたが、中道右派連立与党に加わっている自由民主党がガウク氏を推すことを主張し、これが通ったと報じられている。

ガウク氏は72歳。旧東ドイツでプロテスタントの牧師として共産主義政権に対する反体制・人権擁護活動に携わり、ベルリンの壁崩壊と引き続く東独民主化の過程では反体制派のうち市民的かつ民主社会主義的な「新フォーラム」に加わった。その後「新フォーラム」も加わった政党連合「同盟90」から東独最後の人民議会議員となって国家公安省(シュタージ、秘密警察組織)の解体において重要な役割を果たし、ドイツ再統一後はシュタージの保有していた個人情報管理に関する監理調査を担う「ガウク機関」の長として活動した(この時期に「同盟90」が緑の党と合流すると、この政治的な動きと距離を置いた)。この徹底した反シュタージ・反独裁の姿勢から、反共主義的なスタンスを有しているとみられることもあり、前回ウルフ氏と大統領ポストを争った際には旧東独共産党の流れをくむ左翼党からの協力が得られず落選した経緯もある。また、旧東独出身者としては初の大統領となり、同じく旧東独出身のメルケル首相とあわせ、ドイツ大統領・首相の両ポストが旧東独民主化運動の出身者で占められることとなる。

ドイツでは大統領は主に名誉職的な元首としてドイツ国家と国民統合の象徴的役割を担い、連邦議会(下院)議員およびそれと同数の各州議会代表によって構成される非常設機関の連邦会議(連邦集会と訳されることもある)によって正式に選出される。連邦会議は3月18日に行われる見通しで、それまで大統領権限は連邦参議院(上院)議長が代行する。
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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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