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2011-12-09

【エジプト】革命後初の人民議会選でイスラム主義派が躍進、民主社会主義派は劣勢

2月に「アラブの春」の一環として革命が起きムバラク大統領が打倒されたエジプトで、この11月から来年1月にかけて人民議会選挙(下院、公選定数498、事実上は小選挙区比例代表並立制)が行われる。その第1陣の第一回投票が11月28日・29日の両日、決選投票が5・6日の両日に行われ、イスラム主義右派(原理主義)勢力の伸張が明らかとなった。
報道や選管発表などによると、比例代表選挙では1位となったのはイスラム主義右派穏健派で代々の政権に抑圧されてきた「ムスリム同胞団」が設立した自由公正党を軸とする政党連合「国民民主同盟」で、これに次いでイスラム主義右派厳格派・サラフィ派のヌール党(光の党)が予想外の躍進をみせた。3位には世俗派・民主社会主義派などが結集した「エジプト連合」、4位は保守リベラルの新ワフド党、5位はイスラム主義穏健中道派のワサト党となった。また小選挙区の決選投票でも自由公正党を先頭とする「国民民主同盟」が優位に立った。
「エジプト連合」は自由エジプト人党、エジプト社会民主党、国民進歩統一党(タガンマア党、元体制内左派)による政党連合で、結成当初は革命を担った青年グループらも加わっていたが、「旧ムバラク体制とつながりのある者が内部にいる」として離脱(新たに「革命継続同盟」を形成)するなど内紛と混乱があった。しかし「革命継続同盟」の得票は6位と低迷している。いっぽう「国民民主同盟」は自由公正党が主軸だが、他に世俗的な中道右派政党や左派・ナセル主義政党の一部などが加入している。
なお今後の選挙日程は第2陣が12月14日・15日の両日(決選投票は21日・22日)、第3陣が1月3日・4日の両日(決選投票は1月10日・11日)に予定されている。第1陣の結果をみてイスラム主義勢力からの揺り戻しがあるという指摘もなされるいっぽう、すでに首都カイロなど人口密集地が第1陣に含まれていたことから今後も自由公正党などの優位は動かないという観測がある。そのなかでも自由公正党および「国民民主同盟」は人民議会の過半数を目指す勢い。
なおエジプトからは旧ムバラク政権支配与党の国民民主党が社会主義インターに加盟していたが、革命時の暴力的弾圧によって参加資格を停止され、その後に裁判所の判決によって解党された。このため政治的勢力に大きな空白が生じ、それが自由公正党の躍進につながったとの見方がなされることもある。ただし自由公正党はヌール党との連携は否定している。なお社会主義インターはその後、アラブ民主化に関する会議に、人民議会選後に予定されている大統領選挙に立候補を表明しているムーサ・アラブ連盟事務局長の陣営を招いている。

エジプト連合 公式サイト(アラビア語)
http://www.elkotlaelmasreya.com/
エジプト社会民主党 公式サイト(アラビア語)
http://www.egysdp.com/
国民進歩統一党 公式サイト(アラビア語)
http://www.al-ahaly.com/
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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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