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2011-12-07

【ベルギー】社会党首班で541日ぶりに新政権が樹立

1年半前の総選挙から各党間での連立交渉がまとまらず政治空白が続いたベルギーで5日、国王アルベール2世はワロン系社会党(PS、社会主義インター加盟政党)のディ=ルポ党首を新連邦首相に任命。翌6日に国王の前で各閣僚が宣誓式に臨み、正式政権が発足した。これにより541日に及んだベルギーの政治空白に終止符が打たれることとなる。
総選挙ではフラマン系地域政党の新フラームス同盟(N-VA)が第1党となったが、同党が北部フラマン地域(オランダ語圏)の自立に向けた高い要求を繰り返すなかで第2党となったPSのディ=ルポ党首は当初から有力な首相候補と目され、国王から連立交渉役に任命されていた。しかしN-VAの強硬な姿勢により連立形成は頓挫を繰り返し、結局はN-VAが外れる形で連立政権が樹立されることとなった。この間ベルギー経済は国債の利上げや金融大手デクシアの破綻など危機が深刻化し、急きょ連立政権の形成が急がれる情勢となり、今回の新政権樹立に結びついた。
新政権はフラマン地域・ワロン地域(フランス語圏)それぞれの民主社会主義、キリスト教民主主義、自由主義の計6党が加わり、これに環境政党が閣外協力する。
フラマン地域が優勢なベルギーにおいて、ディ=ルポ新首相はワロン地域から約30年ぶり、社会党首相としても同じく30年ぶりに選出される首相となる。またEUで初の同性愛者の政府首脳ともなる。新政権は年金改革や社会保障のさらなる各地域への権限移譲、歳出削減策を求められているが、これに反対する労働組合がデモを動員する一幕もあった。

社会党(ベルギー・ワロン地域)公式サイト(フランス語)
http://www.ps.be/
社会党・別派(ベルギー・フラマン地域)公式サイト(オランダ語)
http://www.s-p-a.be/

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組閣難航が世界ワースト記録を作ってしまったベルギーですが、その背景にはベルギーがEUおよびフラマン・ワロン両地域政府に分権が進んでおり、連邦政府の権限が比較的小さくなっていることがあるとの解説もありました。しかし、だからといって政治空白がここまで長引くことは有権者の不満も高まりますし、いいわけがありません。隣接するオランダでも総選挙後の連立交渉には時間をかけてじっくり取り組むのが定番ですが、それでも3ヶ月程度で合意はできあがります。ベルギーは国内にフラマン地域・ワロン地域の根深い対立を抱えているだけに、今回の出来事を経験として今後に生かしてもらいたいものだと思います。
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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