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2011-05-07

【英国】地方選挙と選挙制度改革国民投票が行われる

英国で5日、スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの各議会選挙および地方選挙、ならびに下院における単純小選挙区制度の改革を問う国民投票が行われ、6日に開票がなされた。全体として社会主義インター加盟政党である労働党をはじめ、民主社会主義的な勢力が伸ばす結果となった。単純小選挙区制の改革は否決され、当面は下院総選挙において単純小選挙区制が維持されることとなった。

スコットランド議会選挙(定数129、小選挙区比例代表併用制)においては将来の英国からの独立を掲げる民族主義的なスコットランド国民党(SNP)が議席を大きく伸ばして過半数の69議席を獲得。SNP党首のサーモンド・スコットランド首相が続投を決めた。SNPは独立以外には民主社会主義的な政策を掲げている。第2党は労働党、続いて保守党、自由民主党となったが、軒並み議席を減らした。

ウェールズ議会選挙(定数60、小選挙区比例代表併用制)では労働党が議席を伸ばしちょうど半数となる30議席を獲得した。以下は保守党、プライド・カムリ(ウェールズ独立をめざす民主社会主義的な民族主義政党)、自由民主党と続いた。この結果により労働党のジョーンズ・ウェールズ首相が続投する見通しだが、これまでのプライド・カムリとの連立が切り替えられる可能性もある。

北アイルランド議会選挙(定数108、中選挙区移譲式比例代表制)は複雑な投開票方式のため、まだ帰趨は決まっていないが、右派ユニオニスト(英国統合派)の民主統一党(DUP)と左派ナショナリスト(アイルランド統合派)のシン・フェインが次々と議席を確保し他党は伸び悩んでいる。全体として前議会と同様に左右に二極分化し、社会主義インター加盟政党の社会民主労働党や自由民主党の姉妹政党ともされるリベラル派の同盟党など中道派・中間派が弱まった議会となる見通し。

ほかに英国各地で自治体選挙が行われ、保守党が全体として勢力を維持したものの労働党が都市部を中心に勢力を急伸させ、代わって自由民主党が大敗を喫した。農村部で強い保守党は自治体議会の議席では第1勢力を維持したものの、有権者の多い都市部を含めた得票では労働党が上回った。

英国下院総選挙における単純小選挙区制度から小選挙区移譲式への選挙制度変更を問うた国民投票においては、反対票が約68%と賛成票の約32%の2倍以上に達し、大差で否決される結果となった。「賛成」陣営は労働党や自由民主党など与野党左右両派の各少数政党の党首を並べる「より公正な制度を」と訴えるなどのキャンペーンを展開してきたが、保守党が強く推し、労働党の一部も暗に支持した「反対」陣営の普通選挙制導入時の歴史的スローガンを彷彿とさせる「一人一票」や「シンプルな制度」キャンペーンに大きく及ばなかった。なお国民投票の投票率は42%強にとどまり、有権者の関心も高くなかった。

各選挙での後退とあわせ、第3党(与党第2党)として選挙制度改革を強く推進してきた自由民主党では、連立政権下での緊縮財政などに譲歩することで党是のリベラル政策を失ってきた結果だとして党首のクレッグ副首相に対する責任論が強まっており、キャメロン首相率いる第1党・保守党との連立に亀裂が入る可能性もある。いっぽう、労働党のエド・ミリバンド党首は各選挙での勝利・善戦により結集力を強めるとみられるが、労働党内の一部にはスコットランド議会選挙での敗北や、自治体選挙も目標に及ばなかった点を指摘する声もある。

各選挙の結果は次の通り(カッコ内は前回比)。

スコットランド議会
・スコットランド国民党 69(+22)
・労働党 37(-9)
・保守党 15(-2)
・自由民主党 5(-11)
・緑の党 2(±0)
・無所属 1(±0)

ウェールズ議会
・労働党 30(+4)
・保守党 14(+2)
・プライド・カムリ 11(-4)
・自由民主党 5(-1)

労働党 公式サイト(英語)
http://www.labour.org.uk/
スコットランド国民党 公式サイト(英語)
http://www2.snp.org/
プライド・カムリ 公式サイト(ウェールズ語・英語)
http://www.plaidcymru.org/
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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