--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010-03-28

【ニュース/イラク】連邦議会選で世俗派が第1勢力に。クルド系も一定勢力を確保

去る7日に投票が行われたイラクの連邦議会選挙(定数325、非拘束名簿式比例代表制)は26日、選挙管理委員会が暫定的な最終結果を発表した。それによるとアラウィ元首相率いる「イラキーヤ」(「イラク国民運動」とも)が91議席を獲得して事前の予想を覆し第1勢力となり、これにマリキ首相率いる「法治国家連合」が89議席で続く結果となった。シーア派系の「イラク国民同盟」は70議席を獲得して第3勢力となり、さらにクルド愛国同盟(社会主義インター加盟政党)とクルド民主党による「クルド同盟」が43議席で続いた。ほかにクルド系野党の「変革のための運動」(「変革リスト」とも)が8議席、スンニ派系の「イラク調和戦線」が6議席、世俗色の強い「イラク統一同盟」および「クルド・イスラム同盟」が各4議席などとなっている。

穏健派また親米派とされるアラウィ元首相が率いる「イラキーヤ」はアラウィ氏自身の「イラク国民リスト」(世俗派のイラク国民合意や共産党なども含む)やスンニ派色の強い「イラク国民対話戦線」、少数派トルクメン人政党連合などの多岐にわたる連合体で、アラウィ元首相自身はシーア派ながら超宗派・世俗性を強くアピールし、また旧バース党に関係した有力者の立候補が禁止されたためにその支持層も取り込み、予想外の躍進となった。治安回復の実績を訴えたマリキ首相の「法治国家連合」もマリキ氏自身の「ダアワ党」のほか、スンニ派系の「イラク救国戦線」などと組んで超宗派性を打ち出したもののシーア派色を払拭できず、より明確にシーア派・親イラン色を打ち出したジャファリ前首相や「イラク・イスラム最高評議会」、そしてサドル派らによる「イラク国民同盟」とも競合したため、伸び悩むこととなった。加えて「クルド同盟」も「変革のための運動」と競合し議席減となった。

しかしマリキ首相は裁判所の承認を経るまで集計された選挙結果は確定ではなく票の再集計を求める姿勢を見せており、結果をめぐり混乱する可能性もある。また選挙結果が承認された後も今度は新大統領の選出や新首相・新内閣の形成に向けた連立協議が難航することが予想される。すでにアラウィ元首相が「政権樹立へ向けすべての勢力と協議する」と述べ新首相への返り咲きに意欲を見せているが、旧バース党関係者の公職追放解除を特に警戒するシーア派勢力が再結集すればマリキ首相が再任される可能性も残り、両者を共に排除する連立は考えられないため、両氏を軸にする駆け引きが活発化するとみられる。その結果、イラクからのアメリカ軍戦闘部隊撤退を前に政局が不安定化・流動化する可能性も否定できず、26日も国内中部で爆弾テロが相次ぎ、死者57名を出す事態となった。
スポンサーサイト

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。