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2009-11-04

【モザンビーク】大統領選で現職ゲブーザ氏勝利、議会選も与党が多数

先月28日に南部アフリカ・モザンビークで大統領選挙と議会選挙(定数250、比例代表制)が行われた。集計はまだ完全には終了していないが(最終結果発表は12日を予定)、大勢としては大統領選ではモザンビーク解放戦線(FRELIMO、社会主義インター加盟政党)の現職・ゲブーサ大統領が約7割の得票を集めて再選する見通し。議会選も FRELIMOが190議席を獲得するとの報道もあり「地すべり的勝利」と報じられている。
大統領選は元右派ゲリラの野党・モザンビーク民族抵抗(RENAMO)のドラカマ候補と、RENAMOから分裂した新党・モザンビーク民主運動(MDM)のシマンゴ・ベイラ市長とのあいだで三つ巴の選挙戦となり、他の少数政党の大半がドラカマ陣営に加わるなどしたが、結果的には与党・現職の利を生かしたゲブーザ大統領が他の2候補を寄せつけなかった。ドラカマ候補はモザンビーク内戦終結後の初の自由選挙となった94年、99年、04年に次ぐ4回目の大統領選への立候補となったが、今回はMDMの分裂もあり過去最低の得票率にとどまるとみられる。RENAMOは今回の選挙結果を受け入れないことを示唆するなど抗議活動を強めつつある。
FRELIMOは62年に結成されポルトガルからの独立戦争を戦った元左翼ゲリラ組織。75年の独立後は共産主義的な一党独裁を敷きつつ南アフリカやローデシア(当時。現ジンバブエ)などの支援を受けた右派・RENAMOとの内戦を戦った。この内戦でモザンビークは疲弊し、冷戦の終結とともに両者のあいだで92年に和平協定が結ばれ、94年の自由選挙とともに複数政党制の議会制民主主義国となった。これにともないFRELIMOは共産主義的なマルクス・レーニン主義政党から穏健な民主社会主義政党に転換して社会主義インターに加盟、国営企業の民営化や集団農場化の放棄などの経済自由化路線を採った。もともとFRELIMOの最高幹部だったゲブーザ現大統領はこの経済自由化とともに建設・輸出・水産などの分野で頭角を現して経営者として成功、それを元手に大統領になったといわれている。

モザンビーク解放戦線 公式サイト(ポルトガル語)
http://www.frelimo.org.mz/

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ゲブーザ氏は旧共産圏に多い「もと党幹部が冷戦後に乗り出したビジネスを元手に政界に復帰した」政治家のようですね。選挙執行の透明さが国際基準に及ばないという批判もあるようですが、独立戦争と続く内戦という30年間で荒廃した国を立て直すには経営の手腕が必要ということでしょうか。事実、首都マプトなどに治安の悪い地区は残るものの現在は海外からの観光客を誘致するまでに国情は回復しており、いまだ最貧国ながら各種指数の改善もめざましいことから「戦後復興のモデル国」という評価もあるようです。今後は地方自治なども含めて複数政党制民主主義の定着が望まれるところです。
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西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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