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2009-10-05

【ギリシャ】総選挙で全ギリシャ社会主義運動が勝利

国会解散に伴うギリシャの総選挙(定数300、3%阻止条項・第1党優遇プレミアム付き比例代表制)が4日に行われ、ゲオルギオス・パパンドレウ党首率いる野党第1党で民主社会主義政党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK、社会主義インター加盟政党)が、カラマンリス首相の中道右派与党の新民主主義党(ND)を破って過半数の議席を獲得し、5年ぶりに政権を奪還してパプリアス大統領の指示で組閣作業に入った。7日に新政権が発足する。
カラマンリス政権は「小さな政府」を指向し民営化などを推進してきたが、世界的な金融危機の影響で国内経済が冷え込んで財政赤字が増大するなか、財政が厳しくなる前に公務員の採用停止など緊縮策・財政改革による景気浮揚を掲げて国会解散・総選挙に打って出た。しかし閣僚の汚職などで支持率を落とすなか、公共事業の拡大や公務員の賃上げなど積極財政による直接的な景気刺激策を掲げたパパンドレウ党首のPASOKが支持を広げる結果となった。また昨年12月に発生した若者による反政府暴動や頻発する山火事に象徴される社会不安も現政権離れにつながったほか、強硬保守の民衆正教集会(LAOS)の躍進につながった。
ゲオルギオス・パパンドレウ新首相は祖父ゲオルギオス・パパンドレウ、父アンドレアス・パパンドレウに次いでパパンドレウ家3代目の首相となる。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

全ギリシャ社会主義運動(PASOK) 160(+58)
新民主主義党(ND) 91(-61)
ギリシャ共産党(KKE) 21(-1)
民衆正教集会(LAOS) 15(+5)
急進左翼連合(SYRIZA) 13(-1)

全ギリシャ社会主義運動 公式サイト(ギリシャ語)
http://www.pasok.gr/

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パパンドレウ家の左派「世襲」というべき結果となりました。80年代には「父」アンドレアス・パパンドレウ首相のカリスマ的指導の下で「左翼民族主義」政党として社会主義インターへの加盟を拒むなど急進左翼色が強かったPASOKですが、冷戦終了後の90年代後半にはシミティス元首相の指導下で大きく穏健化。経済面でも自由主義を採り入れた中道左派政党に衣替えしました。しかし今回は明確な財源を示さないままの積極財政策という、かつての左翼的な経済路線に回帰したようにもみえます。今後は財源の確保などが迫られそうで、日本の新政権と課題が共通しているかもしれません。
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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