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2008-03-12

【マレーシア】民主行動党ほか野党が大躍進

8日に行われたマレーシア連邦下院の総選挙(定数222、小選挙区制)の結果、統一マレー国民機構(UMNO)を軸とする保守系の与党連合・国民戦線(BN)は大後退を喫し、社会主義インター加盟政党である中道左派・民主行動党(DAP)をはじめとする野党連合が60議席を増やし議会定数の3分の1を超える大躍進を遂げた。また、これまでBNの牙城だった州議会でも大躍進し、 13州のうち5州で野党州政権が樹立される運びとなった。国民戦線は特にマレーシア華人協会(MCA)、マレーシア・インド人会議(MIC)などのマレー系以外の政党が大きく後退するいっぽう、東マレーシア(ボルネオ)にあるサラワク州の地域政党は前進し、明暗を分けた。
ただ野党も民主行動党、アンワル元副首相が実質的に指導する中道リベラル的な人民公正党(人民正義党とも。PKR)とイスラム右派の全マレーシア・イスラム党(PAS)のあいだに温度差があり、共通綱領を掲げて選挙協力を展開したものの、過去にもあったように今後、イスラム化政策などをめぐって不協和音が拡大する可能性もあり、前途は単純ではない。

政党別の選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)

与党・国民戦線 計140(-58)
・統一マレー国民機構(UMNO) 79(-30)
・マレーシア華人協会(MCA) 15(-16)
・マレーシア・インド人会議(MIC) 3(-6)
・マレーシア人民運動党(グラカン) 2(-8)
・サラワク州地域諸党4党 30(+9)
・サバ州地域諸党4党 11(±0)
・その他2党 1(±0)

野党・オルタナティブ戦線(代替戦線)計82(+62)
・人民公正党(PKR) 31(+30)
・民主行動党(DAP) 28 (+16)
・全マレーシア・イスラム党 23(+16)

==========
独立50年を過ぎたマレーシア連邦の歴史のなかで、また5州が野党政権となった今回は歴史に残る選挙結果となりました。もっともマレーシアも 2020年の先進国入りを国家目標としてきた以上、このくらいのことで驚いてはいけないのかもしれません。かつて野党にいたこともあるサラワク・サバ両州の地域政党なども含めて次回総選挙に向けた動き、そして特に東・東南アジアでは珍しい明確な民主社会主義政党である民主行動党の政権参加に向け、面白い情勢になってきました。
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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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