--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006-01-18

【チリ】大統領決選投票でバシェレ氏が勝利、初の女性大統領に

南米チリの大統領選挙で与党・中道左派連合が推す女性のミシェル・バシェレ元国防相が53%強を獲得し、約46%に留まった穏健右派・国民革新党のセバスティアン・ビニェラ前党首を破って当選を確実にした。
バシェレ元国防相は元空軍将軍だった父親がピノチェト時代に左派軍人とみなされ殺害され、自らも投獄され亡命した経緯を持つ。このため女性国防相でありながら軍との関係も良好だった。また個人面ではシングルマザーでもあり、南米初の夫の後継者でなく当選した女性大統領となった(夫の後継者としての大統領は、アルゼンチンのペロン大統領の「エビータ」ことエバ・ペロン副大統領死去後の2番目の妻であるイザベル・ペロン元大統領などの例がある)。
今回の決選投票では第1回投票で右派候補に投票した有権者のうち、特に女性有権者にバシェレ氏への票の移動が見られたと分析されている。また経済政策的には緊縮財政や新自由主義を一部取り入れた穏健な路線を示し、逆に保守系ながら経済左派的なバラマキ政策を提示したビニェラ候補と経済面では左右が逆転したような選挙戦を展開したが、「軍政犠牲者」の面を出しつつもピノチェト将軍が政治生命を終えたことを捉えて「過去のこと」として政策論争を中心に据えたことでも好感を得られた。

バシェレ氏の当選により、軍政崩壊後のチリ大統領は4期続けて中道左派連合が担うこととなった。しかしチリ中道左派連合は軍政と粘り強く非暴力闘争を中心に民意の支持を広げて政権を獲得した経験などから現実的な政策を提示する面が強く、ポピュリスト色の強い中南米の他の左派政権とは友好関係を維持しつつも経済面では一線を引くと見られている。

なお今回、大統領選挙と同時に行われた国会上下両院選挙では初めて中道左派連合が両院で過半数を握ったため、軍政末期に導入されたいくつかの非民主的な制度(旧軍政派に有利な選挙制度など)の改革により、民主化の完成も期待されている。
スポンサーサイト

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。