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2014-04-29

【マケドニア】総選挙で社会民主同盟が後退

27日、旧ユーゴスラビア・南東欧のマケドニアで議会総選挙(定数123、比例代表制)および大統領選挙の決選投票が行われた。その結果、いずれでも保守与党・内部マケドニア革命機関=マケドニア民族統一民主党(VMRO=DPMNE)が勝利し、旧ユーゴ時代の共産主義者同盟に端を発する野党・社会民主同盟(SDSM、社会主義インター加盟政党)は敗退することとなった。

マケドニアでは今回、大統領選挙(マケドニアは議院内閣制で大統領は名誉職的色彩が強い)と議会選挙が同時に行われた。決選投票制を導入している国としては珍しく、第1回投票日(13日に行われた)ではなく、決選投票日に議会選挙が行われた。大統領選の第1回投票では現職のイワノフ大統領(VMRO=DPMNE)が有効票の過半数を得たが、低投票率のため第1回投票での当選に必要とされる有権者の過半数には満たず、決選投票が行われることとなった(このため第1回投票は予備選挙的に位置づけられていると分かる)。その結果、27日の決選投票ではイワノフ大統領が社会民主同盟のペンダロフスキ候補を破り、再選を決めた。また議会選挙でもVMRO=DPMNEが議席を半数近くまで伸ばし、得票率を下げた社会民主同盟とのあいだに差をつけた。
VMRO=DPMNEはもともと排外的なマケドニア民族主義の傾向が強く、少数派アルバニア民族との融和を主張する社会民主同盟に連立交渉で苦杯をなめさせられることが多かったが、社会民主同盟が伝統的支持基盤に反して実業界・財界ロビーとのつながりを強めるなか、キリスト教民主主義を改めて掲げるなど庶民に近い姿勢が評価され、最近はアルバニア系政党との連立にも成功、政権基盤を安定させてきている。社会民主同盟は8年前の前々々回選挙で敗退して以来、一歩伸び悩んでいるようだ。
今後は社会民主同盟主導政権の樹立・首相ポスト獲得は難しく、VMRO=DPMNE主導の政権が継続すると見られる。

なお投票率は第1回投票が49%弱だったが、決選投票および議会選挙では本選挙として関心が高まり、64%強に伸びた。

議会総選挙の結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

内部マケドニア革命機関=マケドニア民族統一民主党 61(+5)
社会民主同盟 34(-8)
民主統合連合 19(+4)#旧アルバニア系武装ゲリラ組織「民族解放軍」が政党化したもの
アルバニア人民主党 7(-1)#アルバニア系穏健派
マケドニア市民のオプション 1(新党)
民族民主復興 1(-1)

社会民主同盟 公式サイト(マケドニア語)
http://www.sdsm.org.mk/
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2014-04-19

【アルジェリア】ブーテフリカ大統領が4選

17日、北アフリカのアルジェリアで大統領選挙が行われ、民族解放戦線(FLN、社会主義インター加盟政党)が推す現職のブーテフリカ大統領が4選を決めた。得票率は81%にのぼったが、いっぽうで投票率は52%弱で、一部野党のボイコット運動が効いた形となった。

ブーテフリカ大統領は77歳。高齢や多選、国内での汚職の蔓延などへの批判は根強いが、それ以上にイスラム原理主義武装勢力の抑え込みに大方成功し、治安状況の劇的な改善をもたらした点が支持基盤の軍部や世俗派などから評価されている。ただ脳梗塞を患うなど健康不安があり、今回も自身の手による選挙運動はほとんど無く、投票所にも車イスで現れた。

今回の大統領選に関してはかつてブーテフリカ大統領を支えた穏健イスラム勢力の平和社会運動(ハマス)のほか、少数民族ベルベル人の世俗リベラル派・文化民主集会(RCD)などもボイコットを呼びかけ、その他抗議運動も多発、それが低投票率に結びついた点もあるとみられる。またブーテフリカ大統領の長年の政敵で立候補はしたものの12%で敗れたベンフリス元首相は選挙に大きな不正があったとして法廷闘争など抗議活動を続けると表明している。健康上の問題もあり、ブーテフリカ政権4期目は課題の多いものになりそうだ。

なおFLNは1954年から62年までアルジェリアのフランスからの独立戦争を戦った武装組織だったが、独立後は一党支配政党となった。冷戦終結後に複数政党制が導入され、昨年インター入りした。

民族解放戦線 公式サイト(アラビア語)
http://www.pfln.dz/

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2014-04-18

【ギニアビサウ】大統領選でPAIGC候補が優勢

13日、西アフリカの最貧国ギニアビサウで大統領選挙の第1回投票が行われた。今回の選挙は2年前の大統領選挙がクーデターによって中止されたことを受けて民政移管のために行われ(なお現在の臨時大統領は2年前の大統領選で3位だった無所属のセリフォ氏が務めている)、2年前の大統領選と同様にギニアビサウの独立を植民地時代から牽引してきたギニア・カーボベルデ独立アフリカ党(PAIGC、社会主義インター加盟政党)のマリオ元財務相が約4割の得票で首位となり、2位で無所属のゴメス候補(得票率約25%)との来月18日の決選投票に臨むこととなった。前回、2位となって決選投票に進んだ(そしてクーデターで中止となった)社会刷新党(社会民主主義政党だがインターには非加盟)候補は4位と沈んだ。

また同時に議会選挙(定数102、比例代表制)も行われ、同様にPAIGCが過半数を獲得した。しかし議席は大きく減らし、PAIGCへの一定の批判がみられた。

PAIGCはインター加盟政党だが、元はマルクス主義的な武装ゲリラ組織で、ほぼ独力でポルトガルからの独立を達成した経緯を持つ。現在も左翼ナショナリズム色が強い。なおカーボベルデとの統合を現在も主張しているが、肝心のカーボベルデ側の組織(カーボベルデ独立アフリカ党。社会主義インター加盟政党)は1981年以来、自立してしまっている。

議会選挙の結果は次のとおり(カッコ内はクーデター前、6年前の前回選挙比)。

ギニア・カーボベルデ独立アフリカ党 55(-12)
社会刷新党 41(+13)
民主結集党 2(+1、前回は「民主同盟」)
新民主主義党 1(±0)
変革運動 1(+1)
未定 2

ギニア・カーボベルデ独立アフリカ党 公式サイト(ポルトガル語)
http://www.paigc.org/

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2014-04-08

【カナダ】ケベック州議選でケベック党政権喪失

7日、カナダのフランス語圏であるケベック州で州議会の解散にともなう州議会議員選挙(定数125、小選挙区制)が行われ、少数与党だった独立派で社会民主主義のケベック党(PQ)が大幅後退、マロワ州首相も落選して自らの議席を守れず、いっぽう連邦維持派で中道のケベック自由党(PLQ)が議席を伸ばして州議会の過半数を占める結果となった。

前回、2年前の選挙ではPQが第1党になったものの過半数には及ばず、女性のマロワ党首が少数政権を組閣していた。しかし少数政権ゆえ議会運営に苦労し続け、PLQの部分退席によって予算を通過させたり不信任案を回避するなど綱渡りの政局を強いられていた。だがそれも限界に達し、副総督(州の総督)に州議会の解散を上奏し議員選挙となったものの、PQが擁立した実業家でカリスマ性のあるぺラドー氏がケベック独立に言及、ケベック独立の住民投票を巧みに避けてきたマロワ州首相の思惑が外れ、改めてケベック独立が選挙の焦点となる結果になってしまった。さらにぺラドー氏が実業家として労働組合に敵対的であったことも左翼独立派のケベック連帯(QS)に突かれることとなり(PQは社会民主主義ではあるものの、労組との関係はかなり薄い)、経済にも強いPQという姿勢を打ち出そうとしたマロワ州首相の意図はここでも外れてしまった。選挙結果を受けてマロワ州首相はPQ党首の辞任も表明した。ほかにルゴー党首率いる中道右派・連邦維持派のケベック未来連合(CAQ)も得票・議席の双方でPQに迫る躍進をみせた。調査結果によれば、今回はフランス語話者(フランコフォン)の有権者のあいだにさえもPQ離れがみられた。

今回の選挙の結果、PLQのクイヤール党首が州首相となる。なおPLQは連邦レベルの自由党とは1955年以来別組織で、連邦の自由党だけでなく保守党(旧・進歩保守党)などとも関係がある。同様にQSも元々は連邦レベルの社会民主主義政党である新民主党(NDP)の支部組織が自立して発展したものだが、現在は反資本主義・反グローバリゼーションを前面に出すなどかなり左傾化しており、今後は前回連邦総選挙でのケベック州でのNDPの躍進などを受けてNDPが改めてケベック州政界に乗り出すという観測もある。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

ケベック自由党 70(+20)
ケベック党 30(-24)
ケベック未来連合 22(+3)
ケベック連帯 3(+1)

ケベック党 公式サイト(フランス語)
http://www.pq.org/

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2014-04-07

【ハンガリー】総選挙で保守与党圧勝、社会党系連合大敗

6日、ハンガリーで国会総選挙(定数199…前回までの386議席より大幅減、小選挙区制と比例代表制の複雑な組み合わせ。比例代表部分は5%阻止条項あり)が行われ、オルバン首相率いる保守与党・フィデス=ハンガリー市民同盟(Fidesz、キリスト教民主主義的)と小政党・キリスト教民主国民党(KDNP)の保守与党連合が圧勝することとなった。メシュテルハージ党首を先頭に巻き返しを図った社会党(MSzP、社会主義インター加盟政党)がバイナイ前首相の「共に-2014」(E14)、ジュルチャーニ元首相が率いる民主連合(DK)、緑の党的な「新しい政治の形」(LMP)から分派した「ハンガリーのための対話」(PM)、自由党(MLP)と共闘して結成した野党連合組織「統一」も必死に追いすがったが、小選挙区制に阻まれたこともあり及ばなかった。このほか反ロマ(ジプシー)、反ユダヤ感情、反同性愛、人種差別を匂わせる極右のヨッビク=よりよいハンガリーのための運動(Jobbik)が得票率では「統一」に迫る躍進をみせ、他党との共闘を拒否したLMPもぎりぎりで5%条項を突破、比例代表の議席を何とか確保した。

フィデスはもともとは「青年民主同盟」の意味で、35歳以下のリベラル層を結集した政党だったが、オルバン現首相が党首に就任して以降は保守路線に転換、年齢制限も撤廃し、普通の保守もしくは中道右派政党となった。社会党は前々回総選挙で勝利した後にジュルチャーニ首相(当時)の経済報告に関するスキャンダルが発覚して支持を落とし、前回総選挙でフィデスに政権を奪取された。このため他の中道左派政党と「統一」を組んで支持挽回を期したが及ばなかった。若手のヴォナ党首率いるヨッビクは小選挙区では議席を確保できなかったが比例代表を中心に(「統一」の22%に対し20%と迫った)青年層から支持を伸ばし、引き続き行われる欧州議会選挙でも議席獲得は確実で、欧州に吹き荒れる極右の風の一端を担うことが懸念されている。LMPはPMとの分裂で議席確保が危ぶまれたが、危機感から国会議席を維持した。

新国会の議席見通しは次のとおり(大幅な定数減のため増減は記載しない)。開票率96%時点のため、確定ではない。

フィデス=ハンガリー市民同盟 133 #キリスト教民主国民党を含む
統一 38
ヨッビク 23
新しい政治の形 5

ハンガリー社会党 公式サイト(マジャール語)
http://mszp.hu/

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2014-04-07

【インド】総選挙の投票始まる

インドで7日から連邦下院総選挙(公選定数543ほか大統領指名2、小選挙区制)の投票が開始された。国土が広大で膨大な人口を持つインドでは選挙は治安部隊を移動させながら実施されるため全国一律には行われず、今回は全選挙区を9つに分け、第1フェーズから第9フェーズまで行われる。きょう行われるのはそのうち第1フェーズの投票。第2フェーズは9日、第3フェーズは10日、第4フェーズは12日、第5フェーズは17日、第6フェーズは24日、第7フェーズは30日、第8フェーズは来月7日、第9フェーズは来月12日に行われる。投票日だけでなく、立候補の受付日(日本の公示日に相当)もフェーズごとに異なる。また、開票は来月16日にいっせいに行われるが、それまでに出口調査が報道されることが多く、後のフェーズの有権者の投票行動に影響することがある。

今回の下院総選挙では民主社会主義の第一与党・国民会議派(INC、「進歩同盟」加盟政党)率いる与党連合・統一進歩同盟(UPA、国民会議派のほか国民主義会議党、全国ジャナタ・ダル、全国ローク・ダルなど)が汚職や経済失政で支持を落としており、野党でヒンズー右派のインド人民党(BJP)率いる国民民主同盟(NDA、インド人民党のほかヒンズー極右のシヴ・セーナー、シーク教政党のアカリ・ダルなど)が支持を伸ばしていると伝えられる。だがNDAの首相候補であるモディ・グジャラート州首相はかつてヒンズー教徒がイスラム教徒を襲ったグジャラート暴動を黙認したと伝えられ、アメリカからは入国禁止措置を受けており今も解除されていない。いっぽうグジャラート州内の経済運営については実績を残しており、評価が分かれている。ただNDAは今回、南インドでテルグ・デサム党を除く有力な地域政党との提携に失敗しており、南インドへの支持の広がりに一抹の不安もある。
いっぽうUPA、NDAの双方に組しない勢力は旧ジャナタ・ダル系4党(ジャナタ・ダル統一派、社会党、ジャナタ・ダル世俗派(社会主義インター加盟政党)、ビジュ・ジャナタ・ダル)、左翼戦線4党(左右共産党両派、革命社会党、チャンドラ・ボース派の前進同盟)、それに地域政党3党(タミル・ナドゥ州の全インド・アンナ・ドラヴィダ進歩同盟など)の11党が統一戦線を組み(のち参加政党はシッキム民主戦線などが増加)、各州に堅い地盤を持つこれらの政党の善戦も予想されており、いわば「第三戦線」を組む状況となっている。
またこれら3派のいずれにも加わらない大衆社会党、トリナムール(草の根)会議派、ドラヴィダ進歩同盟、反汚職政党としてデリー都議選で大躍進したアーム・アードミ党(日本では「庶民党」と訳されることが多い)の存在も見逃せない。特にアーム・アードミ党はケジリワル党首(前デリー都首相)がBJPのモディ首相候補と同じバラナシ選挙区(ウッタル・プラデシュ州)に立候補、直接対決がメディアの注目を集めている(ただしインドでは同時に2つの小選挙区から立候補することが可能なため、モディ首相候補は地元のグジャラート州からも立候補している)。

いずれにせよUPA、NDA、第三戦線のいずれかが下院の過半数を握るとする予想は少なく、選挙後は熾烈な連立ゲームが展開されると予想される。有権者8億人以上で「世界最大の民主主義」といわれるインド政界は、波乱含みの展開となりそうだ。

インド選挙委員会(中央選挙管理会に相当) 公式サイト(英語)
http://eci.nic.in/

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2014-04-07

【コスタリカ】大統領選決選でソリス氏が圧勝

6日、中米コスタリカで大統領選挙の決選投票が行われた。その結果、キリスト教社会主義的な中道左派の市民行動党(PAC)が擁立したソリス元国民解放党書記長が、ソリス氏の古巣で民主社会主義の与党・国民解放党(PLN、社会主義インター加盟政党だが日本の報道では中道右派視されることがある)の擁立したアラヤ首都サンホセ市長を圧倒的な大差で破り当選を決めた。

ソリス氏は3位だった左翼の拡大戦線(FA)、4位だったリバタリアンの自由運動党(PML)候補の支持のほとんどを集めたほか、アラヤ市長からソリス元書記長に乗り換える有権者も続出。一種の「ソリス・ブーム」を起こし、実に78%弱の得票を集める圧勝だった。逆にアラヤ市長は途中で劣勢とみて選挙運動を停止してしまい、第1回投票の獲得票からさえ減らす結果に終わった。

なお2月の第1回投票と同時に行われた立法議会(一院制国会)選挙(定数57、比例代表制)の結果も確定している(カッコ内は前回比)。

国民解放党 18(-6)
市民行動党 13(+2)
拡大戦線 9(+8)
社会キリスト教統一党 8(+2)
自由運動党 4(-5)
コスタリカ刷新党 2(+1)#右派
国民再建党 1(+1)
排除なきアクセス 1(-3)#障害者政党
キリスト教民主同盟 1(新党)

国民解放党 公式サイト(スペイン語)
http://www.plncr.org/
市民行動党 公式サイト(スペイン語)
http://www.pac.cr/

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2014-04-06

【アフガニスタン】大統領選挙は前元閣僚3名の混戦模様

5日、アフガニスタンで大統領選挙の第1回投票が行われた。今回の大統領選では9.11とタリバン政権の崩壊以後、国の舵取りを担ってきたカルザイ大統領は憲法の3選禁止規定のため立候補できず、前元閣僚3名を軸に8名が争う(ほかに3名が選挙戦から撤退)混戦状態となっている。

反政府武装勢力としてのタリバンが未だ地方を中心に根強いアフガニスタンでは世論調査の信頼性は乏しいが、いちおうアブドラ元外相とガニ元財務相がリードし、それをラスール前外相が追う展開となっている。うちアブドラ元外相は前回大統領選の決選投票でカルザイ大統領を批判して撤退した経緯があるがキリスト教民主主義のイスラム版である「イスラム民主主義」を掲げており、中道右派色がある。いっぽうガニ元財務相はアフガニスタン社会民主党(アフガン・メラット(国民)党とも)などの支援を受けており、中道世俗色が強い。またラスール前外相は公式にはどの候補も支持していないカルザイ大統領の支援を同じパシュトゥン民族として水面下で受けているといわれている。ほかにサウジアラビアの支援を受けるイスラム厳格派・ワッハーブ派のサヤフ下院議員(ソ連のアフガン侵攻時にパキスタンのペシャワールを拠点として抵抗したムジャヒディン7派の元議長で、思想的にはタリバンやアルカイダに近いとされ、実際に彼らを育成したという)らも立候補している。

アフガニスタン社会民主党は社会民主主義を明確に掲げるが、同時に国内多数派であるパシュトゥン民族主義の傾向が非常に強いこともあり、社会主義インターには加盟していない。ソ連のアフガン侵攻に際してはペシャワール拠点のムジャヒディン7派のうちアフガニスタン民族イスラム戦線(民族主義の非イスラム原理主義派。今回は社会民主党と並んでガニ元財務相を支援)の傘下にあったが、その後独自の政党としてカルザイ氏を暫定政権の議長(首相)に選出した01年12月のボン合意にペシャワール・グループの一派として参加した。現在も下院に十数議席を有している。だが今回の大統領選挙では社会民主党が推すガニ元財務相は第一副大統領候補に元ウズベク人軍閥指導者で世俗派のドスタム将軍を選んでおり、パシュトゥン民族主義の傾向も多少は緩和させているとみられる。

しかし選挙へのタリバンの妨害は激しく、投票日当日も各地の投票所などで多発した爆弾テロで20名の死亡が確認されたほか、「投票した者は殺害する」というタリバンの脅しに屈して投票所を閉鎖したり実質的に投票不可能な地区の存在も報道されるなど、いまだアフガニスタン戦争の傷はほとんど癒えていないことが伺える。新大統領はこうした苦境にあるアフガニスタンの治安およびインフラを中心とした再建が急務となる。

なお選挙実施の困難さ(日本は選挙監視団の派遣を治安上の理由で見送った)を反映して暫定集計の発表は今月24日、選管からの公式結果発表は来月14日に予定されている。今回は第1回投票であるため、過半数を獲得する候補者がいない場合は上位2者による決選投票が実施される。

アフガニスタン社会民主党 公式サイト(英語およびダリ語)
http://www.afghanmillat.org/

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2014-04-03

【フランス】ヴァルス新内閣が組閣

先月末の統一地方選挙での社会党(PS、社会主義インター加盟政党)大敗を受けてエロー内閣が総辞職、オランド大統領がヴァルス内相を新首相に任命したフランスで、さっそくヴァルス新内閣が組閣された。90年代のミッテラン政権期に財務相を務めたサパン前労相が財務相に復帰、経済相にモントブール前生産力再建相が格上げされた。またオランド大統領の事実婚の元相手で前回の国民議会(下院)選挙で落選したロワイヤル元国民教育相が環境相として入閣した。ほかに国民教育相にはアモン前社会教育副大臣、ヴァルス首相後任の内相にはカゼヌーヴ前予算担当相、労相にはレブサマン上院議員団長が就いたほか、ファビウス外相、ルドリアン国防相、黒人女性のトビラ法相(左翼急進党、PRG)、売買春の根絶を推進しそれを「偽善」と批判するカトリーヌ・ドヌーヴ氏らと国内で女性間の激論を呼んでいた世俗派ムスリムのバロー=ベルカセム女性権利相は留任した。緑の党(正式には「欧州エコロジー緑の党」、EELV)はヴァルス新首相の右派的な姿勢を批判して閣僚を引き上げた。事実上は閣外協力に転じるとみられる。

ヴァルス新首相を除く閣僚の人数は16名で、エロー前内閣の20名より減少した。16名中8名は女性で「半数女性」の原則は維持されたが、ヴァルス新首相の最重要課題である産業経済・財政関係を中心に主要閣僚を男性が占めた印象もある。

ヴァルス内閣の顔ぶれ、政府公式サイト(フランス語)
http://www.gouvernement.fr/institutions/composition-du-gouvernement

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2014-04-01

【フランス】統一地方選の敗退受け社会党首相交代、新首相にヴァルス内相

3月31日、フランスの社会党(PS、社会主義インター加盟政党)主導政権のエロー首相は統一地方選敗退の責任を取り内閣総辞職をし、オランド大統領は後任の首相にヴァルス内相を任命した。

ヴァルス新首相は51歳。PS内の右派に属し、そのなかでは大きな支持を集めている。また経済政策面において企業の活動を重視、企業減税や社会保障負担の軽減を唱え、それを通じて雇用の増大を図る方針で知られている。このため英国のブレア元首相と重ねてイメージされることが多い。さらに内相としては不法移民への強硬姿勢が左派陣営内で論議を呼んだ。これらのためPS内左派や緑の党(EELV)からは反発の声が上がっており、早くも一部閣僚からは新内閣に参画しないことを明言されてもいる。

しかし統一地方選の敗退によってエロー前首相のカリスマ性不足や経済・雇用改善失敗などから「不満と失望のメッセージを受け取った」とするオランド大統領は10%に上る失業率を低下させるためにはあえて野心家のヴァルス新首相を登用することで火中の栗を拾い、失業対策を中心に新内閣の若返った「戦う内閣」としての突破力に賭けたとみられる。とはいえ閣僚人事によってはこうした狙いが外れてしまう可能性もあり、まず今後の組閣が注目される。

社会党 公式サイト(フランス語)
http://www.parti-socialiste.fr/

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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