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2014-03-31

【トルコ】地方選で保守与党が勝利宣言、野党・共和人民党及ばず

30日、トルコの約3200の自治体で統一地方選挙(事実上の小選挙区制)が行われ、エルドアン首相率いる穏健イスラム主義の公正発展党(AKP)が目標の39%を上回ったとして勝利宣言をした。野党第1党で「国父」ケマル・アタチュルク直系の世俗派・共和人民党(CHP、社会主義インター加盟政党)も根強い政権批判から都市部を中心に善戦が予測されていたが、首都アンカラおよび最大都市イスタンブールで勝利を逃した。エーゲ海に面する第三の都市イズミールではCHPが勝利を飾り、市政を死守した。この他、極右・汎トルコ主義の民族主義者行動党(MHP)と東南部のクルド人地区を基盤とする事実上のクルド系政党・平和民主党(BDP、社会主義インター加盟政党)が一定の首長および議席を確保した。

首都アンカラではCHP善戦の予想があったが、結果的には市議会定数26(トルコでは公選市長も市議会の一員となる)のうちAKPが圧倒多数の21議席を占め、CHP、MHPが各2議席、世俗派保守の民主党(DP)が1議席に留まった。エルドアン政権への大規模な抗議活動が展開されてきた最大都市イスタンブールでも定数40のうちAKPが26議席、CHPは14議席に留まった。いっぽう世俗派有権者の多いイズミールでは定数31のうちCHPが過半数の22議席を獲得して市政を守り抜き、AKPは5議席、MHPは2議席となった。

今回の地方選挙はエルドアン政権が大規模な汚職疑惑や強権的な政治姿勢への激しい抗議活動に揺れ、さらにこれまでAKPと蜜月関係にあった穏健イスラム教奉仕組織「ギュレン運動」が政府批判に転じるなど包囲網が強まるなか、野党がどこまで追いすがるかが焦点だった。だがエルドアン首相は選挙直前にツイッターやYoutubeへのトルコからの接続を断つなどネットに根強かった汚職疑惑の封じ込めをはかり、またも国内外から大きな非難を浴びたが、CHPはこうした批判を吸収しきれず、選挙結果には結びつけられなかった。この結果、8月に予定されているトルコ初の大統領直接公選に向けてエルドアン首相が出馬する環境が整ったとする見方が大きい。

共和人民党 公式サイト(トルコ語)
http://www.chp.org.tr/
平和民主党 公式サイト(トルコ語)#クルド語でないことに注意
http://www.bdp.org.tr/tr/
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2014-03-31

【フランス】統一地方選で社会党後退もパリで勝利

30日、フランスで約36600の自治体の議員を選ぶ統一自治体選挙(自治体の規模によって異なるが、都市部では比例代表二回投票制が基本)の決選投票が行われ、オランド大統領率いる国政与党・社会党(PS、社会主義インター加盟政党)の退潮が明瞭になった。

注目の首都パリの選挙では、第1回投票で劣勢だったPS・共産党(PCF)系の政党連合が同投票で敗れた他の左派の票を集めて逆転し、パリ市議会の過半数を確保した。この結果、PS出身で同性愛者としても知られたドラノエ市長の後継者である女性のヒダルゴ新市長(PS)が市議会の選出を経て誕生、パリ初の女性市長となる。ヒダルゴ新市長はこれまでドラノエ市長の助役(副市長)として市政を支えてきた行政手腕を評価された。右派(保守)の民衆運動連合(UMP)は知名度の高いコシュースコ=モリゼ元環境住宅相(これも女性)を市長候補に中道政党の民主運動(MoDem)を連合内に引き込んで勢力の拡大を図ったが及ばなかった。だがパリ市傘下の20区のうち、第9区をUMPに奪われることとなり、20区のうち左派(緑の党(EELV)を含む)が11区、右派が9区を占めることとなった(特にPS系が勝利した第4区は55票差の僅差だった)。これでもかつてパリが右派の金城湯池だったことを考えれば、左派にとってはほぼ現状維持は大きな成果といえる。

しかし人口10万人以上の41市に限ってみても、右派は左派から9市を奪ったのに対し、左派が右派から奪った市は皆無だった。この結果、右派市政の22市に対し左派市政は19市に留まった。また極右・国民戦線(FN)が各地で候補を擁立し、少なくとも15以上の自治体議会を制し首長を獲得したほか、多くの自治体に1200名以上の議員を送り込んだとする報道もある。特に地中海岸の大都市マルセイユで市議会に議席を送り込んだことが大きく報じられた。ただFNの躍進は予想より小幅だったとする観測もある。

なお閣僚と地方議員(および首長)の兼任が認められているフランスでは、ファビウス外相(元首相)をはじめ閣僚17名が自治体選挙に立候補したが、特にEELVの閣僚を中心に苦戦を強いられたケースもあった。いずれにせよ全体としてオランド政権に逆風が吹く結果だったことは否めない。

社会党 公式サイト(フランス語)
http://www.parti-socialiste.fr/

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2014-03-30

【スロバキア】大統領選挙でフィツォ首相敗北

29日、中東欧スロバキアで大統領選挙の決選投票が行われ、第1回投票で首位にたったスメル(方向)-社会民主主義(社会主義インター加盟政党)のフィツォ首相が得票率4割強にとどまり、2位だった無所属の実業家で篤志家のキスカ候補に逆転負けする結果となった。

フィツォ首相は第1回投票では多くの自治体で首位に立ったが、決選投票では他候補からの支持が得られず、知名度を活かして投票率が伸びた(第1回投票の43%に対して決選投票は50%強)分だけ得票を伸ばしたものの、第1回投票で敗退した他候補からの票を集めたキスカ候補に及ばなかった。理由としては、本来は名誉職であるスロバキアの大統領にフィツォ首相が就いた場合、大統領に権限が集中し、議院内閣制としてのチェック機能が働かなくなる危機感や、既成政治家が名誉職の大統領に就くことに懸念を有権者がいだき、権力に対する清廉イメージがあるキスカ候補が支持を集めたことが挙げられる。なお、フィツォ首相は議会で過半数を占めているスメルに支えられているため、同ポストには留任する。

スメル-社会民主主義 公式サイト(スロバキア語)
http://www.strana-smer.sk/

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2014-03-25

【フランス】統一地方選で社会党苦戦

23日、フランスで統一自治体選挙の第1回投票が行われた。この選挙ではフランス全国に3万6千存在する基礎自治体の議会が選出され、その議会が首長(市町村長に相当)を選出する。選挙方法は自治体の規模によって異なるが、大枠では比例代表2回投票制で、第1回投票で過半数を得た名簿が出た場合はそれで決着する。

今回の自治体議員選挙ではオランド与党の社会党(PS)や緑の党(EELV)、その他に立場の近い共産党(PCF)や左翼党(PG)などの連合体が苦戦し、右派(保守)野党・民衆運動連合(UMP)が過半数に迫る結果を出しているのに対し、4割強にとどまっている。残りのうち多くが極右・国民戦線(FN)の創設者ジャンマリ・ルペンの娘であるマリーヌ・ルペン党首の下でソフト路線を打ち出しているFNに流れており、すでに10以上の自治体でFN首長の誕生が確定した。

オランド政権は経済政策の失敗で支持率20%強と苦しい政策運営を強いられており、それが左派連合の伸びにブレーキをかける結果となった。今後は30日に予定される決選投票に向けて社会党がどこまで巻き返すか、また国民戦線がどこまで伸ばすかに注目が集まる。さらに今後、予定されている欧州議会選挙では国民戦線が第1勢力になるとの世論調査が多く、その場合はフランス政界に激震が走ることも予想される。

社会党 公式サイト(フランス語)
http://www.parti-socialiste.fr/

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2014-03-18

【オーストラリア】タスマニア州議選で労働党政権敗退、南オーストラリア州はハング・パーラメントか

15日、オーストラリア南部の島州であるタスマニアで州下院議員選挙(下院定数25、中選挙区移譲式比例代表制)が行われ、保守・自由党が少なくとも14議席を獲得、16年続いた労働党(社会主義インター加盟政党)の州政権が終焉することとなった。移譲式選挙制度では開票作業を繰り返すため、まだ最終結果は確定していないが、自由党の過半数確保が確定したことで州政権交代が確実となった。

いっぽう同日、南オーストラリア州(州都アデレード)でも州下院議員選挙(定数47、小選挙区移譲式)が行われたが、開票作業に時間を要しており、まだ最終結果は確定していない。現在のところ州与党・労働党が20議席、州野党・自由党が19議席となっており、双方が過半数を獲得できないハング・パーラメントとなる公算が大きくなっている。このため両党はすでに当選を決めた無所属議員の取り込みに力を注いでいる模様。

なお南オーストラリア州で自由党政権が成立した場合、オーストラリアの各州・準州で労働党政権となるのは首都キャンベラのみとなる。昨年の連邦総選挙での敗退から、労働党の党勢建て直しにはまだ課題が残りそうだ。

オーストラリア労働党 公式サイト(英語)
http://www.alp.org.au/

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2014-03-18

【セルビア】議会選で右派圧勝、親欧米中道左派惨敗

16日、旧ユーゴスラビアのセルビアで議会選挙(定数250、5%阻止条項つき比例代表制)が行われた。その結果、右派与党のセルビア進歩党(SNS)率いる右派政党連合が6割以上の議席を占め圧勝、次いで旧ミロシェヴィチ政権の与党だった左翼ナショナリズムのセルビア社会党(SPS、現在は進歩党と連立を組みダシッチ首相が率いている)が続いた。元与党の民主党(DS、社会主義インター加盟政党)はタディッチ前大統領が離党し新党・新民主党=緑(NDS-Z)を作るなど分裂選挙となり惨敗した。

今回の総選挙はニコリッチ大統領が事実上率いる進歩党とダシッチ首相の社会党のあいだで首都ベオグラード市議選を前に閣内対立が生じたことにより、ニコリッチ大統領が議会を解散し行われた。コソボ独立問題でナショナリズム感情が高まるなか、極右の急進党から前回選挙前に離脱した進歩党が穏健派とナショナリストの顔を使い分けて支持を伸ばした。いっぽう穏健ナショナリストとして知られたコシュトニツァ元首相(旧ユーゴ大統領)のセルビア民主党は進歩党に支持を奪われる形で5%阻止条項を割り込み、初めて全議席を失った。この選挙の結果、ダシッチ首相は退陣し、進歩党のヴシッチ第一副首相が首相に就任するとみられる。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は選挙前比。前回比ではない)。

セルビア進歩党 158(+74)
セルビア社会党 44(+1)
民主党 19(-31)
新民主党=緑 18(+12)
ヴォイヴォディナ=ハンガリー同盟 6(+1)#
サンジャック民主行動党 3(+1)#
民主行動党 2(+1)#
#少数民族政党には5%条項が適用されない

なお同時に行われた首都ベオグラード市議選も、国政レベルと同様に同様に進歩党が勝利した。市長は市議会が選出するため、同様に進歩党の市長が誕生する見通し。

民主党 公式サイト(セルビア語)
http://www.ds.org.rs/

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2014-03-17

【スロバキア】大統領選は予想外の混戦に

15日、スロバキアで大統領選挙の第1回投票が行われ、与党スメル(方向)-社会民主主義(社会主義インター加盟政党)のフィツォ首相が首位に立った。しかしフィツォ首相の得票は予想を下回る28%にとどまり、支持を急伸させた無所属の実業家で篤志家のキスカ候補が24%で2位となり、決選投票の行方は不透明となった。なお3位には無所属だが野党・キリスト教民主主義系に近いプロチャツカ候補が21%で続き、4位には無所属のクニャツコ元外相(俳優、元文化相でもある)が12%で入った。

選挙前の予想ではフィツォ首相の楽勝が予想されていたが、3位以下の候補がキスカ候補の支援に回った場合、フィツォ首相の苦戦が予想される結果となった。とはいえ中道右派野党陣営はフィツォ首相に対抗する候補者選定で対立混迷しており、それが既成政党と無関係なキスカ候補を有権者が押し上げた要因となった面もある。

なお決選投票は今月29日に、フィツォ首相とキスカ候補のあいだで行われる。

スメル 公式サイト(スロバキア語)
http://www.strana-smer.sk/

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2014-03-13

【コロンビア】議会選で保守与党勝利も自由党善戦

9日、南米コロンビアで上下両院選挙(上院=定数100+先住民議席2。下院=定数166。両院とも比例代表制)が行われ、ウリベ前大統領が創設しサントス現大統領が率いる保守リベラルの国民統一社会党(U党として知られる)が勝利した。しかし下院では僅差でコロンビア自由党(社会主義インター加盟政党)が追いすがり、底力を見せた。ただし自由党は第1党になるとの事前予測もあり、それには及ばなかったことになる。また上院では自由党は第4党に留まった。もうひとつの社会主義インター加盟政党であるオルタナティヴ民主の軸の得票は低いものに留まった。なお、民主中央からウリベ前大統領(U党を離党)が上院議員に当選、政界に返り咲いた。
投票率は約44%で、コロンビアの治安状況を反映するものとなった。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

【上院】#全国比例代表制
国民統一社会党 21(-7)
民主中央 19(新党)#保守
コロンビア保守党 19(-3)
コロンビア自由党 17(±0)
急進変革 9(+1) #保守
緑の党 5(±0)
オルタナティヴ民主の軸 5(-3)
市民の意見 5(-4)#極右
先住民議席 2

【下院】#県別比例代表制
国民統一社会党 39(-8)
コロンビア自由党 37(±0)
コロンビア保守党 27(-11)
急進変革 16(+1)
民主中央 12(新党)
緑の党 6(+3)
市民の意見 6(-6)
オルタナティヴ民主の軸 3(-1)
絶対変革独立運動 3(±0)
その他 5
未定 12(各党の議席が変動する可能性が高い)

コロンビア自由党 公式サイト(スペイン語)
http://www.partidoliberalcolombiano.info/
オルタナティヴ民主の軸 公式サイト(スペイン語)
http://www.polodemocratico.net/

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2014-03-12

【エルサルバドル】大統領選でサンチェスセレン副大統領が勝利

9日、中米エルサルバドルで大統領選挙の決選投票が行われた。その結果、現職のフニェス大統領の後継者であるサンチェスセレン副大統領(ファラブンド・マルティ民族解放戦線=FMLN)が接戦を制し、当選を決めた。しかし与党経験が豊富な民族共和同盟(ARENA)のキハノ・首都サンサルバドル前市長は猛追、三位以下の票のほとんどを取りまとめ、逆にサンチェスセレン副大統領は第一回投票で獲得した49%弱から票を伸ばせず、50.1%にとどまった。キハノ前市長は49.9%を獲得する大接戦となった。
このようにFMLNのサンチェスセレン副大統領は勝利したものの、その結果はごく僅差にとどまったため、中南米における反米左派の勢いに陰りがみえる選挙戦となった。今後、他の中南米諸国の反米左派政権に与える影響が注目される。

ファラブンド・マルティ民族解放戦線 公式サイト(スペイン語)
http://www.fmln.org.sv/

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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