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2012-10-31

【ウクライナ】議会選で親露派与党が勝利

28日、ウクライナで最高会議(一院制議会・定数450、今回から小選挙区比例代表並立制が復活)選挙が行われ、隣国ロシアのプーチン政権に近い親露派の与党が勝利した。

今回は親欧米派の雄であるティモシェンコ元首相が汚職の嫌疑で投獄されてのち最初の選挙で、ヤヌコビッチ大統領とアザロフ首相が率いる現政権の信任を図るものとして注目されていた。その結果、ロシア系住民を基盤とし旧ソ連共産党の共産主義時代的な支配機構の流れをくむ「地域党」が第1党となり、共産党や与党系無所属と連携して最高会議の過半数を押さえることが確実となった。ティモシェンコ元首相は立候補を許可されず、親欧米・ティモシェンコ派の「全ウクライナ同盟『祖国』」は大きく議席を減らした。またティモシェンコ派から分岐した社会民主党(社会主義インター元加盟政党)が組織した「ウクライナ前進」は議席を獲得できなかった。親欧米派のもういっぽうの雄であるユシチェンコ元大統領派の「我がウクライナ」も得票率わずか1%強で全議席を失い惨敗した。別の社会主義インター元加盟政党である社会党も凋落が著しく、得票率1%未満で議席を獲得できなかった。
いっぽうボクサー出身で元WBC(世界ボクシング評議会)ヘビー級王者のクリチコ氏が率いる新党「ウクライナ改革のための民主同盟」(UDAR、「一撃」の意)が親欧米自由主義路線と反既成政党・反汚職などを掲げて躍進し第3党となった。ただしクリチコ氏のカリスマ性に頼る同党の政治路線には不明確な面もある。このほか反ロシア・極右民族主義の「全ウクライナ同盟『自由』」(旧名・社会民族党)が初めて議席を獲得し、過激な主張にもかかわらず一挙に第4党となった。

今回の選挙結果を受けてヤヌコビッチ政権は安定度を増すとみられるが、欧州安全保障協力機構(OSCE)の選挙監視団はティモシェンコ元首相の立候補が認められなかった点などで民主性の後退を指摘している。またこの結果を不正によるものと抗議し、獄中のティモシェンコ元首相はハンガーストライキに入ると表明した。

なお投票率は約58%で、前回より約4%低下した。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

地域党 191(+16)
全ウクライナ同盟「祖国」 103(-53)
ウクライナ改革のための民主同盟 39(新党)
全ウクライナ同盟「自由」 35(初議席)
ウクライナ共産党 32(+5)
統一センター 3(新党)
人民党 2(-18、旧リトヴィン・ブロック)
急進党 1(新党)
同盟 1(+1)
無所属 43(多くは与党系)
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2012-10-27

【オーストラリア】首都議会選で労働党が政権維持

20日、オーストラリアの首都キャンベラを含む「首都特別地域」(準州に近い)で議会選(定数17、中選挙区移譲式比例代表制)が行われた。有権者が当選させたい順序をつけて投票する複雑な移譲式制度で集計するため開票には約1週間を要したが、最終結果はガラハー地域首相の率いる労働党(社会主義インター加盟政党)が議席を伸ばし、緑の党との連立で政権を維持することが確実な情勢となった。

野党・自由党はより議席を伸ばして労働党と並び、また代わりに緑の党が大きく後退したが、労働党と緑の党の合計ではぎりぎり過半数を確保し、過去11年続いた労働党政権がさらに続くこととなった。なおオーストラリアは州や準州のレベルでも議院内閣制で、それぞれ首相ポストがあるが、ガラハー地域首相は女性の首都地域首相としては3人目。連邦政界で苦戦を強いられているギラード連邦首相(労働党)には追い風となりそうだ。

また今回の地域選挙では海賊党、民主党は独自の公認候補を擁立しなかったが、無所属候補を推薦する形で選挙に参加した。しかし議席獲得には及ばなかった。

詳しい獲得議席は次の通り(カッコ内は前回比)

労働党 8(+1)
自由党 8(+2)
緑の党 1(-3)

オーストラリア労働党 公式サイト(英語)
http://www.alp.org.au/

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2012-10-23

【チェコ】上院選と地方選で社民党が堅調

中欧チェコで上院選挙(定数81・3分の1改選、小選挙区2回投票制)が12・13の両日、および19・20の両日に行われ、野党第1党の社会民主党が堅調に議席を確保、上院第1党の座を非改選含め維持した。ネチャス首相を支える市民民主党は大きく議席を失い、他の保守系政党も不振だった。
また12・13両日には首都プラハを除く13州議会議員選挙(比例代表制)が行われ、社民党が9州、共産党が2州、市民民主党が1州、地元市長が連合した地域政党が1州で、それぞれ首位となった。共産党が伸びたのは西北部(旧東独との国境付近)に限られた。
選挙後は当選した日系のオカムラ上院議員が来年の大統領選に立候補を表明する一幕もあった。支持率は3位となっているが、2大候補には水を開けられているもよう。

チェコ社会民主党 公式サイト(チェコ語)
http://www.cssd.cz/

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2012-10-23

【スペイン】バスク、ガリシア両自治州議選で社労党が敗退

21日、スペインのバスク(バスク国)、ガリシア両自治州で州議会議員選挙(両州とも75議席、比例代表制)が行われ、昨年の総選挙で国政与党の座を失った社会労働者党(PSOE、社会主義インター加盟政党)が双方で再び敗退することとなった。

バスク国自治州では3年前の前回州議選の後にバスク国社会党(PSE、社会労働者党のバスク組織)が中道右派地域政党のバスク民族党(EAJ-PNV、バスク国民党とも)を破りロペス大統領(州首相)の選出に成功していたが、今回はより急進的なバスク民族主義および社会主義を掲げる選挙連合「ビルドゥ」(Bildu、「結集」の意)が躍進して第2勢力となり、社会党は第3党に後退した。ラホイ首相率いる民衆党(PP、国民党とも)はバスクでは支持がなく第4党にとどまった。どの党も過半数を獲得しない結果となったため、議席を後退させつつも第1党となった民族党がどの党と連立するか主導権を握ることになるが、分離独立過激派の極左テロ組織「バスク祖国と自由」(ETA)との関係がなお指摘される「ビルドゥ」(同連合側は「ETAを批判し分離したグループの流れをくんでいる」として否定)ではなく、社会党との連立を選択するとの見方がある。

ガリシア自治州ではラホイ首相の出身地ということもあり、ラホイ政権が進める緊縮政策への中間評価と位置づけたPP系の地域政党・ガリシア民衆党(PPdeG)が優位に選挙戦を運び、得票を微減させたものの議席を伸ばして単独過半数を維持した。社会労働者党系のガリシア社会党(PSdeG)および前回選挙前まで社会党と連立を組んでいた地域政党のガリシア民族ブロック(BNG)は議席を後退させたが、ガリシアの左翼勢力が結集した選挙連合・ガリシア左翼オルタナティヴ(AGE)が躍進し、第3勢力となった。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

(バスク国自治州)
バスク民族党 27(-3)
ビルドゥ 21(+16)#前回は「アラルラル」および「バスク連帯」。
バスク国社会党 16(-9)
民衆党 10(-3)
統一・進歩・民主 1(±0)

(ガリシア自治州)
ガリシア民衆党 41(+3)
ガリシア社会党 18(-7)
ガリシア左翼オルタナティヴ 9(新党)
ガリシア民族ブロック 7(-5)

バスク国社会党 公式サイト(スペイン語・バスク語)
http://www.socialistasvascos.com/
ガリシア社会党 公式サイト(ガリシア語)
http://www.psdeg-psoe.com/

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2012-10-22

【モンテネグロ】議会選で与党連合が約半数を確保

14日、旧ユーゴスラビアの一国モンテネグロで議会選挙(定数79、比例代表制)が行われ、与党・社会主義民主党(DPS)と社会民主党(SDP)の二つの社会主義インター加盟政党を主軸とする「欧州モンテネグロのための連合」が議席を減らしつつもほぼ半数を確保して第1勢力となり勝利を収めた。しかしレキッチ元外相率いる保守系・親欧米派の民主戦線(DF)が大きく伸ばし、同じく保守系で元親セルビア派・親ミロシェビッチ派だったが現在は親欧米派の社会人民党(SNP)は議席を減らした。また民主社会主義および緑の党に近い路線の新党「積極的なモンテネグロ」(PCG)が議席を確保した。
社会主義民主党は旧モンテネグロ共産主義者同盟の改革派をルーツとする政党で、一昨年に首相ポストをルクシッチ現首相に譲ったジュガノビッチ前首相を党首とする。ジュガノビッチ氏は大統領と首相ポストを往復してきた旧ユーゴ時代からのモンテネグロの最高実力者で、来年に行われる予定の大統領選挙では同ポストへの返り咲きが有力視されている。モンテネグロは人口百万に満たない小国であり、その政治においても政党の主義主張と同等以上に個々の政治家のパーソナリティによる面が大きい。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

欧州モンテネグロのための連合 39(-9)
民主戦線 20(+7)#前回は「新セルビア民主党」と「変革のための同盟」。
社会人民党 9(-7)
積極的なモンテネグロ 7(新党)
ボシュニャク党 3(±0)
クロアチア市民イニシアティヴ 1(±0)

社会主義民主党 公式サイト(モンテネグロ語)
http://www.dps.me/
社会民主党 公式サイト(モンテネグロ語)
http://www.sdp.co.me/

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2012-10-17

【イスラエル】国会解散、総選挙へ

16日、イスラエル国会(クネセト)は国会解散案を可決。来年1月22日に総選挙(定数120、比例代表制)が行われることとなった。

今回の解散は右派与党リクードを率いるネタニヤフ首相の主導によるもの。イスラエルではクネセトの解散権を大統領や首相が持たず、クネセト自身による解散の議決が必要だが、圧倒的な賛成票および反対票ゼロ(棄権票はあった)によって可決された。ネタニヤフ首相の現在の支持率は30%前後と低調だが、緊縮財政策などをめぐって閣内で与党間対立が生じていたうえ、対外政策・安全保障上の理由、アメリカ大統領選挙の帰趨、党内情勢などを総合的に勘案し、他党に有力な首相候補も現在いないことから再選濃厚とみて解散に踏み切った模様。

世論調査では中道の前与党カディマの支持率が低迷しているいっぽう、バラク元首相が離党したのちに女性のヤヒモビッチ新党首を選出した労働党(社会主義インター加盟政党)は支持を大きく回復させており、これを極右派でロシア系ユダヤ人を軸とする「イスラエル我が家」、中道リベラル新党「イェシュ・アティド(未来がある)」、中東系ユダヤ人の権益を擁護するユダヤ教超正統派福祉政党「シャス」などが追う展開となっている。ただ連立後の次期首相候補としてはネタニヤフ首相の支持が依然として高い。今後、約3ヶ月の選挙戦を通じてどういった動きが生じるかが注目される。

労働党 公式サイト(ヘブライ語)
http://www.havoda.org.il/

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2012-10-16

【ロシア】地方選でプーチン与党勝利も投票率低調

15日、ロシアの5つの州および多くの自治体で地方選挙が行われ、プーチン大統領の与党「統一ロシア」が勝利した。しかし投票率は低く、有権者の関心は集まらなかった。

今回の選挙では、首長(知事など)が前回のプーチン政権時に導入された中央による任命制から、前回連邦下院選挙後の抗議活動の広がりを受けてメドヴェージェフ大統領(当時。現首相)により公選制に戻されたことが注目された。しかし立候補には一定数の当該自治体議員の推薦が必要とされたこともあり、実際に「統一ロシア」など与党系以外の有力候補が立候補できないことが多く、低調な選挙戦に結びついた。さらに公正ロシア(社会主義インター加盟政党)のレヴィチェフ党首などによると「選挙不正や選挙監視員への妨害も多かった」という。今後、この選挙が民主化の一里塚になるかどうかが注目される。

公正ロシア 公式サイト(ロシア語。英語もあり)
http://www.spravedlivo.ru/

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2012-10-16

【ベルギー】統一地方選でフラマン語圏分離独立派が躍進、社会党も勢力確保

14日、ベルギーで統一地方選挙が行われ、北部フラマン語地域を平和裏に分離独立させることをめざす中道右派地域政党の新フラームス同盟(N-VA)の躍進が目立つ結果となった。いっぽうフラマン系、ワロン系の両社会党(ともに社会主義インター加盟政党)は第2の都市アントウェルペン(アントワープ)市長を失う方向だが、その他では大規模な都市を中心に勢力を維持した。

今回の統一地方選挙ではベルギーの10県および約600市町村で選挙が行われた(ベルギーの連邦を構成するフラマン、ワロンの2大自治政府の選挙は行われていない)。最大の焦点となったベルギー第2の都市でフラマン語圏の最大都市であるアントウェルペンではN-VAが第1党となった。その結果、同党のデウェーフェル党首が次期市長に就任する見通しで、現職市長だったフラマン系社会党のヤンセンス市長はキリスト教民主主義派と提携して市政権の維持を狙ったが、N-VAに後れをとった。これを受けてデウェーフェル党首はディルポ連邦首相(ワロン系社会党党首)に、連邦から国家連合への制度改革交渉を始めるよう要求したが、連邦を維持する立場のディルポ首相は「地方選挙の結果に過ぎない」として応じる構えを見せていない。

なお選挙の多くは比例代表制で行われたが、市町村レベルでは政党ではなく、各市町村長が率いる無党派・超党派的な独自リストの善戦も目立った。

ワロン系社会党 公式サイト(ワロン語-フランス語系)
http://www.ps.be/
フラマン系社会党 公式サイト(フラマン語-オランダ語系)
http://www.s-p-a.be/

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2012-10-16

【リトアニア】議会選で社民党などが優勢、原発建設へも反対多数

14日、バルト三国のひとつリトアニアで国会選挙(定数141、小選挙区比例代表並立制。小選挙区部分は二回投票制)が行われ、中道野党の労働党および社会主義インター加盟政党の社会民主党が議席を伸ばし、政権交代が濃厚な情勢となった。また同時に行われた「ビサギナス原子力発電所」建設の是非を問う諮問的国民投票においては、投票が成立したうえ反対票が多数となる見通しとなった。

労働党はアメリカや日本の民主党と似た「社会主義色は明確にしないが、中道もしくはやや中道左派寄り」の政党で、社会民主党と連立を組む方向となっている。社会民主党は旧共産党改革・独立派とソ連併合以前からの歴史的社民派が統合した政党。また国民投票のほうは諮問的なもので拘束力はないが、クビリウス首相率いる保守与党「祖国同盟」がロシア産天然ガスへのエネルギー依存を下げるために計画を推進、日本の日立製作所が中心となって受注した経緯があり、これに対して投票が成立した上で反対が過半数になったことは無視できないと考えられる。また労働党や社会民主党が「祖国同盟」と比べて親ロシア的な姿勢が強いことも影響すると思われる。

社会民主党 公式サイト(リトアニア語)
http://www.lsdp.lt/

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2012-10-15

【おくやみ/カンボジア】シアヌーク前国王が死去

15日、カンボジアのシアヌーク前国王が病気治療のため滞在していた中国・北京で死去した。89歳だった。

1941年、フランス(ナチスドイツの影響下にあったヴィシー政権)統治下の保護国だったカンボジアでフランス総督の裁定により国王として即位。その後45年にフランスの植民地政府が日本軍の手により解体されると、その影響下ではあったがカンボジアの独立を宣言。日本の敗戦後はフランスの帰還を認めたものの完全独立を目指して闘争を続け、53年に完全独立を達成、「国父」視されるようになった。

その2年後には王位を父親に譲位して政治家となり、「社会主義人民共同体(サンクム)」を率いて同年の総選挙に圧勝、首相に就任した。サンクムは仏教社会主義を中軸に民族主義、保守主義、反共主義などを混交した団体で、外交的には非同盟路線を、内政的には穏健な福祉開発路線をとった。この間、60年には父王の崩御により王位に就かないまま国家元首に就任した。このサンクム体制は「王制社会主義」と呼ばれ、その後のカンボジアの歩んだ悲惨な道を考えると、相対的に平和で安定した時期であったといわれる。しかし非同盟ではあったが親北ベトナムの姿勢もあり、隣国でのベトナム戦争の波及を防ぐことができず73年には親米派ロン・ノル将軍のクーデターで追放されてしまう。

これに対してシアヌークはそれまで弾圧してきた毛沢東主義的な極左共産主義者クメール・ルージュと提携し、75年にはベトナム戦争でのアメリカの敗退にともない農村共産主義を掲げるクメール・ルージュのポル・ポトが政権を掌握、国内で大虐殺(キリング・フィールド)が繰り広げられるなかで幽閉されていた。しかし79年にベトナム軍が侵攻しポル・ポト政権は崩壊。以後、シアヌーク派、クメール・ルージュ、旧ロン・ノル派に近かった反共右派であるソン・サン派で三派連合を組み、シアヌークは大統領となって、ベトナム軍および親ベトナム派のヘン・サムリン政権とゲリラ戦を繰り広げた(カンボジア内戦)。

その後90年代に入って和平協定が結ばれ、国連カンボジア暫定統治機構(明石康代表)のもとで制憲議会の選挙が行われて王党派が議席を伸ばし、シアヌークが再び国王に即位。しかしこの間、親ベトナム派であるヘン・サムリン政権の流れを汲むフン・セン首相の人民党(一時期社会主義インターに加盟していた)が国内に有する強い組織力を背景に実権を広げていった。また内戦で荒廃を極めた国土の再建に努め、99年にはアセアン加盟を実現した。だが世界最貧国のひとつに転落した状況からは、いまだ復興半ばである。
2004年、シハモニ王子に王位を譲ったのちは第一線を退き、病気の治療に専念していた。しかし前国王としてカンボジアで発言する局面も最後まであった。

カンボジア国内ではすでに人民党政権を率いるフン・セン首相が実権を固めており、シハモニ国王も政治的野心のない人物であることから、大きな歴史の区切りとはいえ、国内政治にただちに影響がでるというわけではない。

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2012-10-10

【ブラジル】統一地方選で労働者党が勝利

7日、ブラジルの五千以上の自治体でいっせいに地方選挙が行われ、ルセフ大統領の出身母体である与党・労働者党(PT)が比較的大規模な自治体を中心に支持を伸ばし得票ベースで第1勢力となった。

今回の統一地方選挙では自治体の市町村長・副市町村長および議員が選挙され、ルセフ政権への中間評価となったが、PTおよび与党第2党であるブラジル民主運動党(PMDB、中道右派)が堅調に勝利を収めた。野党第1党の中道・ブラジル社会民主党(PSDB)は第3勢力にとどまった。ただしPMDBは得票ベースでは第2勢力となったものの、小規模な(日本でいうなら町村にあたる)自治体を中心に支持を受けており、当選者数は最も多かった。しかし同党は失ったポストも多かった。ブラジルでは民主社会主義勢力はPT、PMDB、PSDBのほかブラジル社会党(PSB)、民主労働党(PDT、社会主義インター加盟政党)、ブラジル労働党(PTB)などに分かれており、PTはマルクス主義的な党内左派を含むこともあってインターには加盟していないが、インターの各種会議にはオブザーバー的に代表を送り参加するなど密接な関係を保っている。

なお今回の統一地方選挙では選挙制度は人口20万人を上回る比較的、規模の大きい都市においては二回投票制と定められており、7日の投票で市長が決まらなかった自治体では3週間後の28日に決選投票が行われる。

労働者党 公式サイト(ポルトガル語)
http://www.pt.org.br/

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2012-10-09

【ベネズエラ】チャベス大統領が4選

7日、南米ベネズエラで大統領選挙が行われ、反米的な急進左派として知られるチャベス大統領(ベネズエラ統一社会党、PSUV)が約55%の得票で4選を決めた。しかし対抗馬で野党連合の民主統一会議(MUD)が擁立したカプリレス前ミランダ州知事も経済優先策や治安改善を掲げ約44%を獲得して善戦し、チャベス政権への一定の批判が示されることとなった。

チャベス大統領は勝利を決めた深夜、大統領府のバルコニーから演説し「人民の勝利、ベネズエラ万歳、社会主義万歳」と気勢を上げた。カプリレス前知事も敗北を認めたものの、約半数の有権者が大統領に票を投じなかったことを重んじるべきだと表明した。

チャベス大統領は石油輸出を財源に無料教育、住宅建設、年金拡充など手厚い施策を受ける貧困層からの絶大な支持を受け、また癌手術など健康不安も払い除けて勝利したものの、社会主義インターに加盟する民主行動党(AD)、社会民主主義のために(PODEMOS)、社会主義運動(MAS)の3党はMUDに参加しており、またインターに加盟していない民主社会主義政党の多くもMUDに加わるなど、ベネズエラの民主社会主義派からは必ずしも支持を受けているわけではない(ただしカプリレス前知事はMUD内では中道右派の正義第一運動(MPJ)出身)。1998年以来すでに14年間に及び、さらに今回選挙から憲法改正を受けて任期6年・再選無制限となったため20年以上続くことになるチャベス政権にはメディア規制など憂慮すべき傾向にも根強い批判があり、同大統領のいう「21世紀の社会主義」においてもそれらを踏まえた政権運営が望まれる。

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2012-10-06

【グルジア】総選挙で与党敗北、労働党も議席喪失

1日、旧ソ連のグルジアで議会総選挙(定数150、小選挙区比例代表並立制)が行われ、サアカシビリ大統領率いる権威主義的な与党が敗れるいっぽう、民主社会主義を掲げるグルジア労働党がこれまで保持してきた全6議席を失う結果となった。

サアカシビリ大統領を支えてきた与党・統一国民運動は比例代表区(77議席)では実業家で大富豪のイワニシビリ氏率いる新野党連合「グルジアの夢」に遅れを取り、小選挙区(73議席)で与党の利を活かして集計を引き延ばすなど巻き返しを図ったものの、野党の勢いに及ばなかった。この結果を受けてイワニシビリ氏が新首相に意欲を示している。サアカシビリ大統領は2004年に「バラ革命」でシェワルナゼ大統領(元ソ連外相。同氏を支えた「市民同盟」は社会主義インターに加盟していた)を打倒し政権の座に就いたが、強硬な反ロシア路線に手詰まり感があり、またイワニシビリ氏陣営に近いテレビ局で刑務所での受刑者虐待が非難されるなど有権者の与党離れを招いた。サアカシビリ大統領は半大統領制から議院内閣制への移行を目論み、任期切れとなる大統領から首相に転進することで権力維持を狙ったが、これも有権者の批判を増すことにつながった。

イワニシビリ氏は保有する総資産がグルジアの国内総生産の半分に匹敵するとまでいわれる富豪で、またロシアで事業を営んできた経緯から、ロシア側には歓迎する声が出ている。イワニシビリ氏が首相に就任すれば、グルジアで初めての平和的な政権交代が実現することになり、同国の路線も政治重視から経済重視に転換されると予想される。しかしサアカシビリ大統領とイワニシビリ氏が協力できるか不透明な要素もあるうえ、選挙戦では貧困問題を取り上げたイワニシビリ氏が大富豪として一転して新自由主義的な経済政策を採用する可能性もあり(「グルジアの夢」に参加した共和党など6党は保守政党という点では統一国民運動と大きな違いはなく、むしろ親欧米派から権威主義ナショナリスト、旧シェワルナゼ派などの寄せ集めという見方もある)、福祉面で厳しい政策をとれば民意の離反を招く可能性もある。

最終的な獲得議席は次のとおり(カッコ内は前回比)。

「グルジアの夢」 83(+81、比例代表44、小選挙区39)#前回は共和党(旧ソ連時代の1978年に地下政党として結成)の2議席のみ
統一国民運動 67(-53、比例代表33、小選挙区34)

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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