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2009-10-27

【ウルグアイ】大統領選は左右両派の決選投票へ

南米ウルグアイで25日に中道・左派連合「拡大戦線」(FA)のバスケス大統領の任期満了にともなう大統領選挙が行われ、バスケス大統領の後継者である「拡大戦線」のムヒカ元農水相(現上院議員)が当選に必要な過半数の得票にわずかに及ばず、返り咲きを期す右派・国民党(ブランコ党)のラカジェ元大統領とのあいだで11月29日に行われる決選投票に臨むこととなった。ムヒカ元農水相は 47~49%、ラカジェ元大統領は28~31%を得票したとみられる。決選投票はムヒカ候補が優位の展開とみられるが、ラカジェ候補も2割弱の得票で3位となった中道・コロラド党のボルダベリ元観光相から支持を取りつけ巻き返しをはかっている。
バスケス現大統領は過去5年間の任期中に左派ながらも外国からの投資の拡大を実現し、同時に貧困層の削減に取り組んできた。今回の大統領選でもムヒカ候補は中道支持者や投資筋からも信頼を寄せられているアストリ前経済・財務相を副大統領候補に擁立し、ブラジルのルラ政権をモデルに成長と経済格差縮小の両立に取り組む姿勢を鮮明にするなど「現実的な中道左派」を前面に打ち出している。
「拡大戦線」は新しい空間党(社会主義インター加盟政党)、社会民主主義政党、社会党、共産党、キリスト教左派政党、元ゲリラ組織などからなる中道から左派の幅広い連合体で、ムヒカ候補も元左翼ゲリラとして軍政期を中心に10年以上投獄されていた経験をもつ。
なお国会上下両院の総選挙も同日選で行われ(下院99議席、上院31議席、両院とも比例代表制)、「拡大戦線」が最大勢力となることが確実視されている。

「拡大戦線」公式サイト(スペイン語)
http://www.frenteamplio.org.uy/

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中南米を席巻する左派政権のなかでは「穏健派」の一員であるウルグアイは、過去5年間の経済成長においても米国をも主要輸出先として位置づけるなど「反米」色を薄めた政治・経済政策をとっています。それが投資筋の安心や外資導入の呼び水となった点もあります。かつては南米一の福祉国家を誇ったウルグアイ。その復活にむけてまい進してほしいと思います。
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2009-10-26

【チュニジア】ベンアリ現大統領が5選、下院選も与党勝利

25日、北アフリカ・チュニジアの大統領・下院選挙が行われた。大統領選挙は民主社会主義と世俗主義を掲げる与党・立憲民主連合(RCD、社会主義インター加盟政党)の現職、ベンアリ大統領が9割近い得票で5選を決めた。下院選(小選挙区制が基本、定数214)でもRCDが約85%の得票で 161議席を獲得し、野党は割り当てられた議席を獲得するにとどまった。
チュニジアには野党も存在するもののRCDが事実上の一党支配政党として振舞っており、初代ブルギバ大統領を引き継いだベンアリ大統領の下で安定した政治が行われている。RCDはもと一党支配政党だったデストゥール社会党(立憲社会党とも)の後身だが、複数政党制の導入(1988年)の後に社会主義インターに加盟した。

下院選の結果は次のとおり(カッコ内は前回比。定数25増)。
立憲民主連合 161(+9)
社会主義民主運動 16(+2)
人民統一党 12(+1)
統一民主同盟 9(+2)
社会自由党 8(+6)
進歩緑の党 6(+6)
刷新運動 2(-1)

立憲民主連合 公式サイト(フランス語・アラビア語)
http://www.rcd.tn/

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北アフリカのなかでは近代化した世俗主義の下で安定した政治が行われ、治安状況も良好なチュニジアですが、隣国アルジェリアの内戦などをみて特にイスラム原理主義勢力に対しては厳しい政策が採られているようです。社会主義インター加盟政党でもある立憲民主連合のベンアリ大統領には人権や民主化において積極的な施策が求められると思います。

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2009-10-26

【ニジェール】大統領が議会選を強行、社民派はボイコット

西アフリカの内陸国ニジェールで20日、国民議会(国会)の総選挙(定数113、少数民族議席を除き比例代表制)が行われ、野党がボイコットするなかでタンジャ大統領与党の保守、社会発展国民運動(MNSD)とその同盟政党がほとんどの議席を獲得した。
今回の総選挙はタンジャ大統領がことし8月、憲法の改正手続きを経ずに国民投票のみによって大統領の人気延長や再選制限撤廃などの憲法改正を強行したことによる国会解散にともなってのもので、社民派野党のニジェール民主社会主義党(PNDS、社会主義インター加盟政党)、中道野党の民主社会会議(CDS)などはタンジャ大統領が独裁色を強めていると非難、選挙の延期を主張し激しい抗議活動を行ったもののいれられず、選挙ボイコットに踏み切った。
ニジェールも加盟する地域機構・西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は20日の議会選強行は与野党の対立激化を招くとしてニジェールの加盟資格停止に踏み切った。

ニジェール民主社会主義党(PNDS)公式サイト(フランス語)
http://pnds-tarayya.net/news/news.php

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ニジェールは軍事クーデターの頻発する国でもあり、複数政党制がなんとか機能しているとはいえ政情は不安定です(タンジャ大統領も軍人出身)。しかし西アフリカ諸国が地域集団安全保障機構の色を強めるECOWASの下で安定化の方向に向かうなか、タンジャ大統領の姿勢は逆行するように見えます。今後は議会選のやり直しなど与野党の話し合いを充分にとってほしいと思います。

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2009-10-23

【インド】3州議選で国民会議派が第1党を維持

22日、インドのマハラシュトラ州(州都ボンベイ)、ハリヤナ州(デリー近郊)、アルナーチャル・プラデシュ州(東北部中印国境地帯)の3州議会で開票が行われ、いずれの州でも民主社会主義を掲げる国民会議派が第1党を確保、州政権続投を確実なものとした。
最大の焦点となったインド第2の大州・マハラシュトラ州の州議会(定数288、小選挙区制)では国民会議派(INC)が前回を上回る82議席を獲得。62議席を獲得した国民主義会議党(NCP)との連立によるチャヴァン州首相による連立政権の続投が確実となった。2大政党のひとつでヒンズー右派のインド人民党(BJP)は46議席、地元のヒンズー至上主義極右政党シヴ・セナ(SHS)は44議席と、いずれも議席を減らした。
ハリヤナ州議会(90議席、小選挙区制)では国民会議派が第1党を確保したものの過半数を割り込む40議席に終わり、同州を地盤とするインド国民ロク・ダル(INLD)が31議席と議席を急伸させた。国民会議派のフーダ州首相が続投できるか否か、州政権のゆくえは今後の連立交渉にゆだねられることになる。
アルナーチャル・プラデシュ州議会(定数60、小選挙区制)では国民会議派が42議席と圧倒多数の議席を獲得した。

国民会議派 公式サイト(英語)
http://www.aicc.org.in/new/

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5月の連邦議会総選挙で勝利した国民会議派の勢いはまだ継続しているようです。今後は各層の意見を踏まえつつ経済格差縮小などの課題に取り組む、安定した中道の政権運営を期待したいと思います。
2009-10-19

【ボツワナ】保守与党が圧倒多数を獲得、社民派及ばず

16日に行われた南部アフリカ・ボツワナの国民議会選挙(下院、定数61、うち57議席は小選挙区制、4議席は任命)の結果、独立以来一貫して与党の座にある保守のボツワナ民主党(BDP)が45議席を獲得し大勝した。社会主義インター加盟政党のボツワナ国民戦線(BNF)は、10年前に同党から分離した社会民主主義政党のボツワナ会議党(BCP)と票を食い合い、BNFは6議席、BCPは4議席と低迷した。特に都市部で両野党の共倒れが目立ったという。ほかに進歩派のボツワナ同盟運動が1議席、無所属が1議席を獲得した。
この選挙結果により、議会によって選出される大統領選挙ではBDPのイアン・カーマ大統領の再選が確実となった。カーマ大統領はセレツェ・カーマ初代大統領の長男で、元陸軍司令官。

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世界有数のダイヤモンド産出国として知られるボツワナですが、政治は66年に黒人国家として独立した後も周辺諸国と違い隣国・アパルトヘイト時代の南アフリカとも武力紛争などの強い対立を避けるなど、産業界中心の現実的な保守路線を歩んできました。金融危機でダイヤモンドの価格も不安定になっているとはいえ、野党も分裂している様子では、この国に変革が訪れるにはもう少し時間がかかるかもしれません。もっともアフリカでは半世紀にわたって複数政党制に基づく議会制民主主義を維持しているほうが異例ともいえるのですが…。

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2009-10-05

【ギリシャ】総選挙で全ギリシャ社会主義運動が勝利

国会解散に伴うギリシャの総選挙(定数300、3%阻止条項・第1党優遇プレミアム付き比例代表制)が4日に行われ、ゲオルギオス・パパンドレウ党首率いる野党第1党で民主社会主義政党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK、社会主義インター加盟政党)が、カラマンリス首相の中道右派与党の新民主主義党(ND)を破って過半数の議席を獲得し、5年ぶりに政権を奪還してパプリアス大統領の指示で組閣作業に入った。7日に新政権が発足する。
カラマンリス政権は「小さな政府」を指向し民営化などを推進してきたが、世界的な金融危機の影響で国内経済が冷え込んで財政赤字が増大するなか、財政が厳しくなる前に公務員の採用停止など緊縮策・財政改革による景気浮揚を掲げて国会解散・総選挙に打って出た。しかし閣僚の汚職などで支持率を落とすなか、公共事業の拡大や公務員の賃上げなど積極財政による直接的な景気刺激策を掲げたパパンドレウ党首のPASOKが支持を広げる結果となった。また昨年12月に発生した若者による反政府暴動や頻発する山火事に象徴される社会不安も現政権離れにつながったほか、強硬保守の民衆正教集会(LAOS)の躍進につながった。
ゲオルギオス・パパンドレウ新首相は祖父ゲオルギオス・パパンドレウ、父アンドレアス・パパンドレウに次いでパパンドレウ家3代目の首相となる。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

全ギリシャ社会主義運動(PASOK) 160(+58)
新民主主義党(ND) 91(-61)
ギリシャ共産党(KKE) 21(-1)
民衆正教集会(LAOS) 15(+5)
急進左翼連合(SYRIZA) 13(-1)

全ギリシャ社会主義運動 公式サイト(ギリシャ語)
http://www.pasok.gr/

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パパンドレウ家の左派「世襲」というべき結果となりました。80年代には「父」アンドレアス・パパンドレウ首相のカリスマ的指導の下で「左翼民族主義」政党として社会主義インターへの加盟を拒むなど急進左翼色が強かったPASOKですが、冷戦終了後の90年代後半にはシミティス元首相の指導下で大きく穏健化。経済面でも自由主義を採り入れた中道左派政党に衣替えしました。しかし今回は明確な財源を示さないままの積極財政策という、かつての左翼的な経済路線に回帰したようにもみえます。今後は財源の確保などが迫られそうで、日本の新政権と課題が共通しているかもしれません。

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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