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2007-05-28

【アイルランド】与党・共和党が政権維持へ

24日に投票が行われたアイルランド下院総選挙(定数166、中選挙区移譲式比例代表制)は反英・中道保守の共和党(フィアンナ・フェイル、FF)が77 議席を獲得して第1党を維持、アハーン首相の続投を確実とした。今回総選挙では対英穏健派で中道リベラルの傾向がある統一アイルランド党(フィン・ゲール)、社会主義インター加盟政党でもある労働党、および緑の党の3党が「中道左派」として連携し、特にフィン・ゲールが急伸したが3党合計で共和党と同等の77議席にとどまり、一歩及ばなかった。フィアンナ・フェイルと連立を組んでいた進歩民主党は議席を減らしたが、左派だが反英のシン・フェイン党などはアハーン首相を支持するとみられ、無所属議員も含めてアハーン首相の続投が確実視されているほか「中道左派」陣営から緑の党の政権参加がいわれている。

政党別の名簿を使用せず、個人候補者に順序を付けて投票し開票時に複雑な再集計を繰り返す中選挙区移譲式比例代表制のため選挙結果はまだ最終的に確定していないが、現時点では次の数字となっている。カッコ内は前回比。

共和党(フィアンナ・フェイル)77(-4、中道保守・反英)
アイルランド統一党(フィン・ゲール)51(+20、中道・対英穏健派)
労働党 20(±0、中道左派)
緑の党 6(±0、エコロジスト)
シン・フェイン 4(-1、左派対英強硬派)
進歩民主党 2(-6、経済右派)
無所属その他 5(-9、今回当選者は全員無所属)

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アイルランドは親英か反英かをめぐっての2大中道保守政党が長らく政権を争ってきました。フィアンナ・フェイル(ケルト系のゲール語で「宿命の戦士たち」というそうです)は対外的には民族主義、国内的にはカトリック保守の政策を掲げて長いこと連立せずに政権担当・離脱を繰り返してきましたが、90 年代からは同党も連立政治を積極的に繰り広げるようになっています。もっとも最大のライバルであるフィン・ゲールとの連立は1度も成立したことがありません。
アングロ・サクソン型比例代表制ともいわれる中選挙区移譲式といい、そしてもちろん北アイルランド紛争との関連といい、なかなか興味深い政情です。
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2007-05-19

【ドイツ】ブレーメン州議選で2大政党が後退

13日に行われたブレーメン州議選(定数83、比例代表制)で社会民主党(SPD)とキリスト教民主同盟(CDU)の2大政党が後退。代わって緑の党や左翼党-民主社会主義党(Linke-PDS)が伸張した。旧東独共産党の流れを軸とするPDSが旧西独部の州議会に進出したのは初めて。ただSPD出身のベールンセン市長(州首相)の続投は確実とみられ、今後の連立形成が注目される。

選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。

社会民主党(SPD)33(-7)
キリスト教民主同盟(CDU)23(-6)
同盟90・緑の党 14(+2)
左翼党・民主社会主義党 7(+7)
自由民主党(FDP) 5(+4)
ドイツ国民同盟(DVU)1(±0)

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大連立の結果、政治不信から左右の急進派が伸びた1960年代後半の状況を思い起こさせる結果です。なお同州にも比例代表の議会選挙に5%条項があったと思うのですが、同州議会選挙では一定の条件を満たした場合、5%に満たなくても1議席は与えるようですね(前回は極右DVUのほか、FDPが相当)。阻止条項を設けてもゼロにせず、一定の発言権を与えるシステムは自分もちょっと考えていたところです…ゼロと1のあいだには巨大な溝がありますからね。

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2007-05-18

【カトリック教会】法王が中南米急進左派を批判

ローマ法王ベネディクト16世(写真は就任時)は13日、訪問先のブラジルで「ラテンアメリカとカリブ地域では民主主義が進展しているものの、独裁的な政権やキリスト教と一致しないイデオロギーを持つ政権について懸念がある」と一部に「独裁的な政治の動きがある」ことに懸念を表明した。名指しは避けたものの、ベネズエラやボリビアなどを指すと見られる。
ベネディクト16世は80年代、保守派の枢機卿として中南米のカトリック左派に広がった「解放の神学」運動に対し批判的な論客でもあった。

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2007-05-14

【インド】最大州議選で旧被差別民政党が大勝

インド最大の人口1億7千万を誇るウッタルプラデシュ州議会議員選挙が11日に開票され、事前の予想や出口調査を覆してマヤワティ前首相が率いる「大衆社会党」(BSP)が単独過半数を占める大勝利。13日には州首相に就任した。
「大衆社会党」はかつて「不可触民」とされ差別されてきた被差別民を基盤とする政党で「不可触民」出身のインド憲法起草者(インド初代法相)アンベードカル博士の「カースト制の徹底糾弾」主張を掲げており、ガンジーの思想にもカースト間の平等・協調を説くだけだ…として批判的である。実際、アンベードカル博士は後にパキスタンの国父となるムスリム連盟のジンナーと並び、ガンジーの論敵のひとりであった。
またアンベードカル博士が人生の最後に仏教に改宗(1956年)した経緯もあり、旧不可触民(現在はガンジーの名づけた「ハリジャン」の呼称を退け「ダリット」と自称)は現在、仏教に改宗する動きが盛んである(インド新仏教、アンベードカル仏教)。マヤワティ新州首相も州都ラクナウのアンベードカル公園を就任直後に訪れ、また公園の維持管理を手抜きしていたとして高級官僚2名を職務停止処分とした。
「大衆社会党」(BSP)は今回、上位カースト出身者やイスラム教徒など、これまで仏教徒を核としていた同党と疎遠だった層から候補者を多数、擁立。カースト間の融和をアピールしたことも同党への信頼感向上につながったと見られる。
しかし投票率は前回の6割から45%に急落。有権者のあいだの政治不信とともに、選挙管理サイドの有権者管理の杜撰さをも露呈する結果となっている。

獲得議席は次のとおり
(小選挙区制、定数403。ただし1選挙区は投票延期)
大衆社会党 206(BSP、アンベードカル主義)
社会党 97(SP、前与党。
     ガンジー主義左派、ヒンズー・ムスリム協調)
インド人民党 50(BJP、ヒンズー右派、反ガンジー主義)
国民会議派 23 (INC、ガンジー主義穏健主流派)
全国ロク・ダル 10 (RLD、ガンジー主義左派、州西部基盤)
その他 16

特に国民会議派はネルー王朝の後継者、ラフル・ガンジー(故ラジブ元首相とソニア現総裁の子息)を前面に立てて戦いましたが、むしろ前回から後退する結果にとどまり、ヒンズー右派のインド人民党とともに落胆が広まっている。

大衆社会党公式サイト
http://www.bahujansamajp.com/
(ごく近年に開設。インドでの識字率の反映と思われる)

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2007-05-14

【東ティモール】ラモス・ホルタ首相が大統領に当選

9日に行われた東ティモール大統領選挙の決選投票は、ラモス=ホルタ首相が前左派与党・フレティリンのルオロ国会議長を破り当選を果たした。第1回投票で敗れた候補の大半からも支持を取り付けたラモス=ホルタ候補の得票率は暫定集計で69%に上り、ルオロ氏を圧倒した。しかしフレティリンの地盤ではルオロ氏が圧勝する地域もあるなどレイナド少佐の反乱に連なった地域対立も表面化し、今後の課題となった。

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ゲリラ革命組織が政権に就くことは多いですが、その場合どうしても強権・暴力体質が残る可能性があります(あの南アのANCさえも)。社会主義インターに加盟するフレティリンさえ例外ではないということでしょうか。もっともラモス=ホルタ氏も立派な方ですし、政治的複数性は確保しつつも一致団結して、まずASEAN加盟に向けた国づくりを進めて欲しいと思います。

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2007-05-07

【フランス】大統領選で社会党ロワイヤル候補敗れる

6日に行われたフランス大統領選挙の決選投票の結果、保守系のサルコジ候補が53%強を獲得。47%弱にとどまった社会党のロワイヤル候補を破った。

得票数は次のとおり。
サルコジ(国民運動連合)18,983,138 (53.06%)
ロワイヤル(社会党)    16,790,440 (46.94%)

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2007-05-05

【英国】地方選で労働党が後退

英国で3日、スコットランドとウェールズの両自治議会選挙ほか地方選が行われ、労働党の後退が鮮明となった。
最大の焦点となったスコットランド自治議会(定数129、比例代表制=小選挙区併用)ではスコットランド独立を掲げるスコットランド国民党(SNP)が47議席を獲得し、46議席の労働党を押さえて初の第1党となった。ただし保守党17議席、自由民主党が16議席、緑の党が2議席、その他1議席を獲得。小政党も巻き込んだ連立交渉が繰り広げられそうで、SNP+自由民主党+緑の党で過半数ギリギリの65議席を確保する連立が有力視されている。
ウェールズ自治議会(定数60、比例代表制=小選挙区併用)では労働党が26議席を獲得し第1党を維持。以下ウェールズ地域左派政党のプライド・カムリ15議席、保守党12議席、自由民主党6議席、無所属1議席となった。
そのほかイングランドなどの各自治体選挙でも労働党は大幅に後退、保守党が議席を伸ばした(イングランドには独自の自治議会は置かれていない)。

今回の地方選挙は来週にも退陣を正式表明するブレア首相に対し、イラク戦争や金銭スキャンダルを中心とする批判票が集中したものとみられ、スコットランドが実際に英国からの分離独立に動く可能性は小さいが、次期首相と目されるブラウン蔵相にとっては重い課題を背負っての船出となる。

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民主社会主義・社会民主主義に新たなアプローチ「第三の道」を講じたブレア首相の退陣は「刷新された社会民主主義」さえもが過去の状況となりつつある、苦い現実を私たちに突きつけます。
それどころか日本の社会民主主義・民主社会主義はそれ以上に後ろ向きになってしまっている面が強いのですけれども、我われ自身が1歩先の「第三の道」どころか、その2歩先を見据えなければならない。このコミュで議論に参加していただいている皆さんにとっても、もちろん管理人の自分も含めて、ほんとうに真剣に「社会民主主義思想の解体的出直し」が求められているのではないでしょうか。それはもはや「社会民主主義」や「民主社会主義」ではないのかもしれない…最近、そういう思いを強くしているワタクシです。

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2007-05-05

【トルコ】総選挙を前倒し実施へ

穏健イスラム保守与党・公正発展党(AKP)のギュル外相を国家元首である大統領に選出することをめぐって世俗派が大々的に抵抗していたトルコで、憲法裁判所の大統領選出プロセス違憲無効の判断を受けたエルドアン首相は政局打開のため、総選挙の前倒し実施を決定した。投票日は7月22日となる方向。

総選挙では好調な経済を背景にAKPの過半数獲得が有力視されているが、近現代トルコの国父ケマル・アタチュルクが創設した中道左派・社会主義インター加盟の世俗野党である共和人民党(CHP)も世俗派の攻勢を背景に支持を伸ばしつつある。また前回総選挙では10%という高い阻止条項のため議席を得られなかった他の世俗派保守野党も議席を復活させる見通しとなっている。今後はギュル外相と世俗派候補のいずれが新大統領に選出されるかが注目される。

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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