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2006-11-28

【エクアドル】反米左派コレア元財政相が勝利

26日に行われたエクアドル大統領選の決選投票は、反米左派エコノミストとして知られるコレア元財政相が、右派ポピュリストのバナナ実業家で大富豪のノボア氏を下して当選することが確実な情勢となった。コレア候補は勝利宣言を行った。
「キリスト教左翼」を自称するコレア氏はグティエレス前大統領追放後のパラシオ現大統領によって財政相に登用されたが、強い反IMF姿勢から解任された経緯がある。今回の選挙ではベネズエラのチャベス大統領との親交を強調、反米・急進左派の色彩を強く出しながら、南米4位の石油生産高を先住民など貧困層対策に活かすことを主な政策にして選挙戦を展開。第1回投票では2位にとどまったものの、決選投票までに他候補の票を大きく集め、巻き返しに成功した。現段階の集計ではノボア候補は第1回投票から票を伸ばせなかった見通し。
今後はチャベス政権、ボリビアのモラレス政権と同じく地下資源を背景にした急進左派的な政策を強めながら、キューバなどと連携も深めそうだ。また公約のひとつに国会とは別に「憲法制定議会」の召集を掲げており、新憲法の制定によって長らく不安定な状況が続いたエクアドル政治の安定化をめざすことになる。
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2006-11-24

【オランダ】総選挙で労働党後退、最左派・社会党が躍進

22日に投票が行われたオランダの繰上げ総選挙(定数150、比例代表制)は小党分立が深まる情勢となった。バルケネンデ首相率いる中道保守・キリスト教民主アピール(CDA)が第1党を確保したものの議席をやや後退させ、社会主義インターに加盟する労働党(PvdA)もボス党首のもと第2党にとどまったものの10議席を減らし後退した。かわって最左派・社会党(SP)が議席を3倍増させ第3党に躍進して中道右派リベラルの老舗・自由民主人民党(VVD)を上回ったほか、VVDから分かれて強力な移民規制を主張する右派新党「自由への党」(PvdV)が第5党、環境保護重視の左派連合・グリーンレフトが第6党に入り、有権者の左右2極化が鮮明となった。
バルケネンデ首相は選挙結果を受けて続投への意思を明らかにしたが、主要政党が軒並み議席を減らし左右両極の政党が伸ばしたなか、議会の過半数には少なくとも3党の参加が必要となる連立政権の構築は難航が予想される。社会党やキリスト教政党など福祉重視を掲げる政党の前進を受け、新連立は社会性を重視する方向だが、連立上の合意形成を重視するオランダでは過去に例が多いが数ヶ月を要するとの見通しもある。
躍進した社会党は70年代に毛沢東主義を掲げる極左グループとして結成され、冷戦後の91年にはマルクス・レーニン主義を放棄。その後から国会に進出し、前回総選挙では社会主義(共産主義に近い意味あいで)と反グローバリズムを前面に立て過去最高の9議席を獲得。今回はその成績をも上回ることとなったが、マルジニッセン党首を中心とする上意下達体質への批判も強く、右派新党の躍進や動物愛護政党の議席獲得とともに有権者からの「抗議票」の受け皿となった側面が強いとみられる。なお過去、移民規制によるオランダの多様性維持を掲げて自らも同性愛者であるフォルトウィン氏(02年に暗殺)が結成したフォルトウィン党の流れを汲む右派政党は今回、移民規制票や構成議員が労働党や右派新党など他党に流れたことにより全議席を失った。

選挙結果は次の通り。(カッコ内は前回選挙比)
キリスト教民主アピール(CDA)41(-3)#カトリック・プロテスタント連合
労働党(PvdA)32(-10)#民主社会主義
社会党(SP)26(+17)#強硬派の社会主義
自由民主人民党(VVD)22(-6)#中道右派リベラル、自由主義経済
自由への党(PvdV)9(新党)#移民排斥
グリーンレフト(GL)7(-1)#環境政党。急進党、共産党などが合同
キリスト教連合(CU)6(+3)#プロテスタント。福祉面で左派、人権道徳面で保守
民主66(D66)3(-3)#社会派の左派リベラル
動物のための党(PvdD)2(+2)#動物愛護政党。一部著名人の支持で初議席。
政治改革党(SGP)2(±0)#聖書主義のプロテスタント右派政党

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麻薬や売春などで多様性と寛容を重んじる社会を誇ってきたオランダですが、移民排斥主義の高まりや左右に大きく動揺する不安定な「抗議票」の存在がここ数回の選挙で大きな政治ファクターとなってきたように感じます。多様性と寛容を安定的に保つためにこそ「抗議票」の存在に要注目ではないかというのが、個人的な感想です。

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2006-11-24

【ネパール】中道左派政府と毛沢東主義派が和平に調印

ネパールでコイララ首相率いる政党連立政府とプラチャンダ議長率いる反政府武装組織・毛沢東主義派(ネパール共産党毛沢東主義派、マオイストまたはマオバディとも)が21日、和平協定に調印。10年間に及び1万人以上の犠牲者を出した内戦が終結することとなった。
ネパール政府は4月に毛沢東主義派の間接支援のもとでギャネンドラ国王の政権を打倒したネパール会議派(NC、社会主義インター加盟)や統一共産党(UML)などの各政党で構成されている中道左派政権だが、今回の和平合意によって毛沢東主義派にも新たに任命によって議席を分配する暫定議会が成立。武装闘争を繰り広げてきた毛沢東主義派も憲政プロセスに加わった上で、新憲法の制定をめざす憲法制定議会の選挙が行われる予定。ギャネンドラ国王の専制政治が糾弾されるなか、新憲法制定に際しては立憲君主制か共和制かを中心に、今後のネパールのあり方について民意を問うこととなっている。いっぽうカースト制や女性問題、識字率の低さなどとならび、未成年者の募兵などの人権上の問題も根強く指摘されている。

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世界最貧国のひとつとされるネパールですが、国の停滞の最大要因となっていた内戦がとうとう終結。先日、自分が訪れた際も和平の目途がついたことで人びとがホッとした様子をみせていました。とはいえカトマンズなど都会に経済が集中し、山村部は道路も無い極貧状態に置かれている実情がすぐに変わるわけではありません。反政府勢力を議会に取り込み発言力を与える方法は和平プロセスのための超憲法的措置として中南米などでもよく採用される紛争解決手法ですが、今後は各政党・各勢力が憲政を築き、そのなかで貧困や貧富の差をはじめとする社会的格差などを解決する社会開発に力を注ぐことを期待します。

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2006-11-10

【アメリカ】サンダース氏が上院議員に当選

民主党が連邦上下両院を制した7日の中間選挙で、ヴァーモント州からバーナード・サンダース下院議員(写真左)が民主党の支援を得て、左派系無所属議員として上院議員に当選した。サンダース新上院議員は社会主義インターに加盟する「アメリカ民主社会主義者(DSA)」のメンバーで自らを民主社会主義者だと公言しており、アメリカ史上初の社会主義者の上院議員となる。
今回の中間選挙では上下両院で民主党が躍進したため、サンダース氏の当選のほか、民主党のなかの左派・親DSA派閥というべき連邦下院「議会進歩コーカス(CPC)」も、前議会の61名から前進したとみられる。

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2006-11-10

【ニカラグア】反米左派オルテガ元大統領が返り咲き

5日に投票されたニカラグアの大統領選挙で、中米諸国の反米左派の代表格というべきサンディニスタ民族解放戦線(FSLN、社会主義インター加盟政党)のオルテガ元大統領が返り咲きを決めた。親米派・自由同盟のモンテアレグレ候補は敗北を認めた。
FSLNとオルテガ大統領はは79年のソモサ独裁政権の打倒後、米国レーガン政権などの推す反政府ゲリラ「コントラ」との内戦を闘ったが90年の大統領選挙で敗北。その後オルテガ氏は96年、01年の大統領選にも立候補したもののいずれも親米保守派の候補に及ばず今回、16年ぶりの政権復帰となる。80年代には社会主義インターの一員ながら、そのなかの左派的な存在として親ソ・親キューバ・反米路線を歩んでいたオルテガ氏だが、今回は副大統領候補に元コントラ幹部のモラレス氏を擁立。穏健な国民和解の姿勢をアピールしたうえ、中南米に広がる左傾化の流れに乗って勝利を決めた。冷戦当時からの国際情勢の変化などにより、第2次オルテガ政権は社会政策を重視する穏健な中道左派路線を採用するとみられている。

サンディニスタ民族解放戦線(スペイン語)
http://www.fsln-nicaragua.com/

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2006-11-08

【トルコ】エチェビット元首相が死去

トルコのエチェビット元首相が5日、死去した。エチェビット氏はジャーナリストの出身で、72年に現代トルコを創始したケマル・アタチュルク初代大統領創設の名門中道左派政党・共和人民党(CHP、社会主義インター加盟)の第3代党首となり、74年にはイスラム右派の救国党(のちに首相となるエルバカン党首の政党)と組んで首相となったが、ギリシャ軍事政権のキプロス侵攻に対抗したキプロス出兵後に首相の座を追われる。その後77年、78年に再度、首相となったがトルコ国内極右極左のテロリズムに抗しきれず、80年の軍事クーデターで政治活動を禁止された。
民政移管後もエチェビット氏個人への政治活動禁止処分は解かれず、エチェビット家の支持者で固め民族主義色を強めた別の中道左派政党・民主左翼党(DSP)を創設したが、10%阻止条項などに拒まれ長く党勢は振るわなかった。
98年、エルバカン首相のイスラム右派政党が「政教分離の国是の守り手」を自認する軍部の影響下で解散されるなどの政局混乱のなかで約20年ぶりに暫定首相に復帰し、直後にクルド系過激派・クルド労働者党(PKK)のオジャラン党首をケニヤで強襲し拘束に成功。翌年の総選挙では民主左翼党はその勢いで第1党に躍進し、保守・極右政党と組んで政教分離主義の左右連立政権を樹立した。しかし経済政策に失敗し02年、総選挙で同党は10%阻止条項を大幅に下回る1%強に留まり全議席を喪失。エルバカン政権の失敗に配慮し世俗保守色を強めたイスラム穏健右派・公正発展党(AKP)による現政権(首相はギュル氏からエルドアン現首相に交代)の樹立を許すこととなった。
なお、このときの総選挙で10%条項を突破したのはAKPとCHPの穏健左右2党のみで、他党はすべて議席を獲得できなかったため現在、トルコ国会(1院制、550議席)には2党しか存在しない状態となっている。

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中道左派ではありましたが40年に及ぶ政治経歴をもつ老獪な政治家で「守旧派」の印象があったことは否めません。イスラム右派が伸ばすムスリム諸国での「中道左派」は、いろいろ難しい面がありそうですね。東アジアにも連なる視点かもしれません。

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2006-11-02

【国際労働運動】国際労働組合連合(ITUC)結成

長らく資本主義諸国の労働運動の国際組織として活動してきた国際自由労連(ICFTU)が去る31日に解散。翌1日には日を同じくして解散した世界労働連合(WCL、キリスト教労組をルーツとする。国際労働組合連合の訳語もあり)と合流し、国際労働組合連合(ITUC)を結成した。新組織・ITUCは 156ヶ国の309組織を通じて、1億6千6百万人の労働者を組織することになる。
なお旧共産圏を中心とするもういっぽうの国際労働運動組織・世界労連(WFTU)は130ヶ国から1億2千9百万人の労働者を組織しており、第1・第3の国際労働運動が合流するなか、第2勢力である世界労連の対応が注目される。

第二次大戦後の国際労働運動の変遷については、以下のサイトを参考。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/rn/1999/rn1999-038.html

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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